研究課題/領域番号 |
16700107
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
メディア情報学・データベース
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
牛尼 剛聡 九州大学, 大学院・芸術工学研究院, 助手 (50315157)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
|
キーワード | ライフログ / 経験ウェブ / 重み伝播ネットワーク / デスクトップサーチ / パーソナルコンテンツ / メディア統合 / クロスメディア / ソーシャルコンテンツ / 個人コンテンツ / 検索 / 推薦 / 経験管理 / ベイジアンネットワーク / 楽曲推薦 / アノテーション / 不確実性 / 経験記録 / 情報検索 / マルチメディア |
研究概要 |
平成18年度は、様々な種類のライフログデータを統一的に扱う枠組みとして経験ウェブの概念を提案し、経験ウェブの一つの実装例としてX・Webを開発した。 X・Webはライフログを構成する様々な形式のデータを統一的な形式で管理できる枠組みである。X・Webのモデル化要素はユニットであり、コンテンツ、経験、主体の3種類に分類される。ユニット間の関連のつながりはランキング関数によって表現される。ランキング関数の重みは、コンテンツの種類によって様々なやり方がある。例えば、テキスト形式のコンテンツであれば単語の出現頻度などの特徴量を利用することが考えられる。利用者の問い合わせはクエリパスによって表現される。利用者が指定したクエリパスによって重み伝播ネットワークが構成される。重み伝播ネットワークはユニット間の関連に基づいて重みを伝播させる。本手法では、コンテンツは検索対象であると同時に2種類の異なる概念やコンテンツを介在する役割を果たす。このことにより、パーソナルコンテンツを手動でインデキシングすることなしに、様々なタイブのコンテンツ間の関連を利用して検索や推薦を実現可能である。また、X・Webでは利用者の経験に基づいて、同じ活動に参加した利用者間で、コンテンツをインデックスや検索対象として利用するために自動的に共有できる。経験Webの応用例として、利用者が過去に閲覧したウェブページとデジタル写真を対応付けて写真を共有する手法を開発した。さらに、TVMLを利用して蓄積された個人コンテンツを自動的に番組化するシステムのプロトタイプを開発した。また、ライフログの一種である運転中の振る舞いに基づいて楽曲を検索する手法を開発した。このシステムでは、楽曲にあわせてハンドルを叩く、足踏みすると行った「ノリ」の振る舞いを蓄積する。利用者は、蓄積された「ノリ」の振る舞いの類似性に基づいて、楽曲を検索したり、利用者の嗜好を反映した再生リストを構成できる。
|