研究課題/領域番号 |
16700172
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
知覚情報処理・知能ロボティクス
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
桐山 伸也 静岡大学, 情報学部, 助手 (20345804)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | ボイストレーニング / マルチモーダル知識コンテンツ / 音声分析 / 学習支援 / 鼻濁音 / 母音の無声化 / 学習者モデル / プレゼンテーション / マルチモーダルコンテンツ |
研究概要 |
本研究課題の目的は、「話し方のうまさ」の共通基盤となる「相手が聞き取りやすい正しい日本語で発声する技能」を誰もが気軽に修得できるボイストレーニングシステムの構築である。(1)鼻濁音や母音の無声化といった日本語発声の基本学習項目について、音声分析技術を用いて学習者の発声を分析し、習熟度を自動判定して適切なフィードバックを与えるようなインタラクティブ学習と、(2)一流のボイストレーニング講師による指導を収録したデータを基に生成した、話し方習得のための練習方法やノウハウのマルチモーダルコンテンツによるオンデマンド学習の実現が主眼である。 (1)のインタラクティブ学習について、学習者の特性に応じてコンテンツの構成を変化させて提示する仕組みを開発した。「入門」「知識」「実践」という3タイプに学習者を分類し、提示するコンテンツの種類や粒度をタイプ別に調節する機構を導入した学習システムを構築した。システム試用実験により、操作性が向上し、不要な情報提示がなく学習の流れが妨げられないなどの効果があったことがわかった。また、16年度に開発した鼻濁音と母音の無声化の習熟度を自動判定する機構についても、学習者の習熟度に応じて、学習の流れを動的に変化させる仕組みをシステムに実装した。 (2)のオンデマンド学習の実現へ向けて、16年度に構築したマルチモーダル知識コンテンツを、実用的なものへと発展させた。すなわち、対象をプレゼンテーションに限定して、声を遠くに飛ばす、メリハリをつけて話す、などのプレゼン技術を習得できるコンテンツを開発した。被験者実験によって、コンテンツを閲覧することでプレゼンテーション能力が向上したことを示すとともに、アンケート調査により、学習コンテンツとしての有効性についても検証し、今後のコンテンツ拡充の指針を得た。 以上のように、当初の見込みを大きく上回る実用的なボイストレーニングシステムが構築できた。
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