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シンプレクティック数値シミュレーション技術を用いた力学系解析システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 16700231
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 感性情報学・ソフトコンピューティング
研究機関株式会社国際電気通信基礎技術研究所 (2005)
独立行政法人情報通信研究機構 (2004)

研究代表者

佐藤 哲  株式会社国際電気通信基礎技術研究所, 知能ロボティクス研究所, 研究員 (40359104)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
キーワードシンプレクティック数値積分法 / ハミルトン力学系 / 全保存型差分法 / ハミルトン系 / 適応的刻み幅変化法
研究概要

今年度は,まず前年度に達成できなかった質量を持つ物体の相対論的なシンプレクティック数値シミュレーションに成功した.一般にあらゆる物体のシンプレクティック数値積分法による数値シミュレーションは広く普及しているが,本研究課題において開発されたシステムではハミルトニアンの定義のみでシミュレーションが可能である点が大きく異なる.つまり,本システムでは自動微分法により運動方程式が自動的に導出されるため,個々の運動方程式に対しシンプレクティック数値積分法を用いる一般の手法と比べ統一的かつ汎用性・実装の再利用性などで優位である.そのため,近似としてニュートン力学を含む相対論的運動方程式において質量の有無に関わらずシミュレーションが可能になったことは,ハミルトン系のほとんどあらゆるシミュレーションが可能になったことを意味する.その手法の発表により,本研究課題の研究代表者は2006年4月に日本応用数理学会若手優秀講演賞の受賞が決まった.
また,本研究期間中に,少なくともいくつかの事象においてシンプレクティック数値シミュレーション技術より性能が良いと主張される全保存型差分法[1]が発表されたため,シンプレクティック数値シミュレーション技術と全保存型差分法の性能比較検討を実施した.その結果,両者にそれぞれ適する対象があることが分かった.同時に,全保存型差分法に対し時間反転性の保存を持たせる時間反転保存全保存型差分法の開発に成功したため,比較検討結果と時間反転保存全保存型差分法について,速報性の高いノートとして日本応用数理学会論文誌に投稿した(受付番号A60016,受付日2006年3月30日).しかし研究期間内に受理には至らなかった.
論文の他には,本研究期間が始まり内容が公知となる直前に,本研究テーマの内容を申請していた米国特許が受理された(US Patent, 6,999,096).ただし当初の研究計画通り,学術目的に関しては無料でソースコード等を使用できるよう,公開の準備を整えた.
[1]中西要介,峯崎征隆,中村佳正,離散Kepler運動の時間補正,応用力学研究所研究集会報告No.16ME-S1, Article No.36

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2005 2004 2003

すべて 雑誌論文 (6件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] 相対論的運動のシンプレクティックな数値シミュレーション2005

    • 著者名/発表者名
      佐藤 哲
    • 雑誌名

      日本応用数理学会2005年度年会講演予稿集

      ページ: 100-101

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 双線形化法と幾何的数値解析法2005

    • 著者名/発表者名
      佐藤 哲
    • 雑誌名

      日本数学会2005年度周期総合分科会応用数学分科会講演アブストラクト

      ページ: 112-113

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 大域誤差推定による光線追跡型力学系可視化システムの効率化2004

    • 著者名/発表者名
      佐藤 哲
    • 雑誌名

      情報処理学会シンポジウムシリーズ Vol.2004,No.12

      ページ: 213-220

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] ハミルトン系に対する数値シミュレーションライブラリの開発2004

    • 著者名/発表者名
      佐藤 哲
    • 雑誌名

      日本数学会秋季総合分科会応用数学分科会講演アブストラクト Vol.2004

      ページ: 111-114

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] エラーマップを利用したシンプレクティック・レイトレーシングの高速化2004

    • 著者名/発表者名
      佐藤 哲
    • 雑誌名

      日本応用数理学会年会講演論文集 Vol.14

      ページ: 162-163

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Step-Size control for Symplectic Ray Tracing through an Error Map2004

    • 著者名/発表者名
      Tetsu R, Satoh
    • 雑誌名

      Proc.Int.Conf.Graphics and Geometry Vol.11

      ページ: 484-487

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [産業財産権] Method and Apparatus for Rendering using Symplectic Ray Tracing2003

    • 発明者名
      Tetsu Satoh
    • 権利者名
      National Institute of Information and Communications Technology
    • 出願年月日
      2003-09-02
    • 取得年月日
      2006-02-14
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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