配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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研究概要 |
今年度は,昨年度までの検討結果に基づいてシステムの実装を行い,そして研究のまとめを行った. 本研究のシステムは,マウスを操作して統計グラフ表示プログラムを構築するための環境を提供するものである.マウスで操作する対象は,統計グラフを組み立てるための部品である.この部品をマウスで指定して,部品間の情報のやり取りに関する定義をメニューから選択する.この部品は,データを扱うもの,統計グラフを描くための情報を保持するもの,実際に統計グラフを描くもの,というような3種類に分類した.実装作業は,このグループ単位での処理を可能にしなければならない.これによって,拡張性のあるシステムになることと,一般的なアプリケーションプログラムやWebブラウザ上で動作するWebアプリケーション,既存のシステムに組み込むことなどを容易に行うことが可能となる. このシステムによって組み立てられたプログラムは,静的なものではなく,マウスによって操作を行うことができる.つまり,マウスイベントに対応する処理を定義することもできる.これは,統計グラフには,動的な操作が必要とされるからである. このシステムの実装には,Java言語においてコンポーネントウェアをサポートするための技術であるJavaBeansを利用した.このシステムでは,統計グラフを組み立てるための部品がJavaBeansである.このJavaBeansの設計と実装には,デザインパターンを考慮しなければならない.そして,このデザインパターンを考慮するためにUML(Unified Modeling Language)が必要となる. このシステムは,Java言語のアプリケーションとしてファイルからデータを読み込んでグラフを表示すること,統計計算とグラフィックスのための言語・環境であるRに組み込んでRのデータをグラフ表示すること,そしてわれわれが開発している統計解析システムJasp(Java based statistical processor)に組み込んでJaspのデータをグラフ表示することなどが可能である.
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