研究課題/領域番号 |
16700268
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
統計科学
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研究機関 | (財)癌研究会 |
研究代表者 |
宮田 敏 (財)癌研究会, ゲノムセンター, 研究員 (60360343)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | プロテオーム / spline / model selection / 質量分析計 / 機械学習 / adaptive model selection |
研究概要 |
本研究では質量分析計による蛋白発現データのパターン認識と、治療方法の選択や予後判定の指標となる癌部たんぱく質の同定、およびその判別方法のための統計学的理論モデルの開発を行った。開発した解析モデルは、(1)adaptive free-knot splineを用いた、蛋白発現に対応するピークの同定、(2)検体間でのピーク位置の補正と、表現形によって有意な発言差のある蛋白を抽出するためのスクリーニング、(3)AdaBoost等の判別手法による、表現形関連蛋白質の探索、の三段階からなる。特に(1)のピーク同定のためには、高精度の平滑化を行うため、adaptive model selection criterionをモデル選択基準とし、遺伝的アルゴリズムによる節点配列の最適化を行うデータ適合的なspline関数の推定アルゴリズムを開発し、独自の貢献を行った。開発されたモデルは、財団法人癌研究会において収集された症例(末梢血および組織検体)に適用され、癌種の判別や治療効果予測モデル構築を試みた。また、収集されたデータを保存するためのデータベースを構築し、今後の研究に利用できるよう整理した。研究の成果は日本統計学会誌欧文誌、その他の研究雑誌において論文発表するとともに、Pacific Symposium on Biocomputing 2006 (Hawaii)、International Symposium on Biostatistics (Fukuoka)等の国際学会で報告した。
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