研究課題/領域番号 |
16700332
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経化学・神経薬理学
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研究機関 | 大阪大学 (2005) 生理学研究所 (2004) |
研究代表者 |
平林 敬浩 大阪大学, 大学院・生命機能研究科, 助手 (40297015)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | CNR / プロトカドヘリン / ターゲティングマウス / 細胞接着 / gene targeting / protocadherin / 遺伝子変換マウス |
研究概要 |
新規クラスター型カドヘリン様細胞接着分子であるCNR(Cadherin-related neuronal receptor)/プロトカドヘリンは14種のファミリー分子が存在しており、いずれの分子種も中枢神経系のシナプスに局在し、さらに細胞外ドメインにカドヘリンモチーフを有することから神経細胞間の接着や認識に関わることが予想される。また、それらの遺伝子は染色体上にタンデムに並んだ14個の可変領域エクソンと3つのエクソンからなる共通領域からなるクラスター構造を有し、各CNRファミリーはそれぞれひとつの可変領域エクソンと共通領域から転写されていることが明らかになっている。CNRはシナプスでの選択的細胞接着と多様化機構を有し中枢神経系における複雑な神経回路網形成に重要な役割を演じていると考えられる。そこで本研究では中枢神経系におけるCNR遺伝子の機能を個体レベルで解析し、脳に獲得的性質をもたらすメカニズムを明らかにする目的でジーンターゲティング法でCNR遺伝子ノックアウトマウスを作製し、表現型の解析を行った。これまでにCNR遺伝子の3つの共通領域エクソンを欠損させることで、CNR全分子種が発現しないノックアウトマウスの作製が完了しており、現在表現型について詳細な解析を行っている。同マウスを解剖学的解析したところ、嗅球、小脳において形態の異常が観察された。この結果は同遺伝子が神経回路網形成において機能していることを示唆している。また、行動学的解析においても野生型マウスと比して相違が認められた。
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