研究課題/領域番号 |
16700341
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経・筋肉生理学
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
小林 武志 札幌医科大学, 医学部, 助手 (80363688)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2004年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 心筋細胞 / カリウム電流 / 細胞内カルシウム |
研究概要 |
I_<Ks>と細胞内カルシウム濃度との関係を研究するために、昨年度はI_<Ks>の責任遺伝子であるKvLQT1・minKを哺乳類動物培養細胞に導入しinside-out法を用いる系を選択したが、inside-outを形成した途端に電流が消失してしまい、細胞内カルシウム濃度との関連を観察することが出来なかった。その為今年度は、モルモット心室筋I_<Ks>と細胞内カルシウム濃度との関係を初めて報告したTohseらの報告(Tohse.Am J Physiol.258 H1200-7 1990)で用いられている細胞内潅流法を用いる事とした。(1)モルモット単離心室筋細胞、(2)ラット単離心室筋細胞、(3)rat KvLQT1・minK再構成系(COS-7細胞)で行ったところ、(1)ではTohseらの報告通りに細胞内カルシウム濃度が上昇するに従いI_<Ks>が増大していったが、(2)や(3)の細胞では同事象を観察することが出来なかった。また、細胞内カルシウム濃度の変化を感知し種々の分子の修飾に関与していると考えられているカルモジュリン、PIP_2、ATPを含んだ細胞内潅流液を作成し同様に実験を行ったがI_<Ks>の増大は観察されなかった。GeneBankに登録されている各種のKvLQT1のアミノ酸配列を比べると、C末のカルモジュリン結合部位前後において連続した20〜30残基の相違を認める。以上のことより、I_<Ks>と細胞内カルシウム濃度との関係は種特異性が有ることが示唆された。
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