• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

マウス・コンソミック系統群を用いた糖・脂質代謝異常の原因遺伝子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 16700348
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 実験動物学
研究機関名古屋大学

研究代表者

大野 民生  名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (90293620)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2004年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワードマウス / コンソミック系統群 / 糖・脂質代謝 / 遺伝子
研究概要

本研究では、マウスA/J系統の任意の染色体をSM/J系統の染色体に置換したコンソミック系統群を用いることにより、正常なマウス系統に潜在的に存在する糖・脂質代謝異常の原因遺伝子を解析することを目的としている。本年度は、これまでに樹立された全10系統(Chr.2,6,11,12,13,15,17,18,19,Y)のコンソミック系統群について、体重・肥満度・血中脂質濃度(中性脂肪・総コレステロール・リン脂質)を測定し、両親系統(A/J,SM/J)と比較した。
体重と肥満度:SM/JはA/Jに比べて、体重と肥満度とも顕著な低値を示した。調査したコンソミック系統群のうち2系統(Chr6,15)はA/Jより有意に低値を示し、SM/JのChr.6,15には体重や肥満度を低下させる遺伝子が存在することが判明した。しかし、逆に2系統(Chr.11,17)はA/Jより有意に高値を示し、体重と肥満度ともに低値を示すSM/JのChr.11,17にこれらを上昇させる遺伝子が存在することが判明した。
血中脂質濃度:総コレステロールとリン脂質はA/Jに対してSM/Jは有意に低値を示した。総コレステロールについては調査したコンソミック系統群のうち1系統(Chr.12)のみA/Jに対して有意に低値を示し、SM/JのChr.12には血中総コレステロール値を低下させる遺伝子が存在することが判明した。一方、リン脂質では3系統(Chr.2,11,19)以外はA/Jに対して有意に低値を示したが、その程度は総コレステロールに比べて軽度であった。中性脂肪はA/Jに対してSM/Jは有意に高値を示した。4系統(Chr.11,13,17,19)はA/Jに対して有意に高値を示し、特にChr.11は極めて高い値を示した。したがって、SM/JのChr.11には血中中性脂肪値を上昇させる強力な遺伝子が存在することが判明した。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書

URL: 

公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi