研究課題/領域番号 |
16700354
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 富山県立大学 (2006) 北陸先端科学技術大学院大学 (2004-2005) |
研究代表者 |
大谷 亨 富山県立大学, 工学部, 准教授 (10301201)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | ポリロタキサン / 多価相互作用 / シクロデキストリン / 糖鎖 / 運動性 / 異種環状分子 / DNA / 表面プラズモン共鳴 / コンカナバリンA / 水の構造 / 水素結合 |
研究概要 |
本研究では、糖鎖を結合したポリロタキサンを合成し、3次元方向のCD運動性と糖鎖多価効果との関連を見出すことを目的として行われた。環状分子の分子運動性の制御の観点から、2,6-ジメチル-β-CD(DM-β-CD)とcucurbit[7]uril(CB[7])の異種環状分子を用いてゲスト分子との擬ポリロタキサンを合成した。pH変化による環状分子認識サイトでの移動のみならず、電気化学的環境を変化させることによってCB[7]が移動することをサイクリックボルタメトリー測定から明らかにした。さらに、γシクロデキストリンが2分子鎖のカチオン性高分子を包接することに鑑みて、多糖(デキストラン)にカチオン性高分子とポリエチレングリコールとからなる共重合体をグラフトし、γシクロデキストリンと水溶液中で混合した。その結果、2分子鎖包接によって溶液の粘性が著しく高くなることを見出した。最終的には、分子運動性による分子認識が、レクチンのみならずDNAとの静電的相互作用においても見出された。とくに、低いカチオン性ポリロタキサン量にも関わらず、DNAと複合体を形成したことは、特徴的な現象であった。以上により、リガンドと生体分子との相互作用におけるポリロタキサン構造の効果が認められた。
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