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高齢者宅内での生活音計測による見守りシステムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 16700421
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 リハビリテーション科学・福祉工学
研究機関大分県立看護科学大学

研究代表者

品川 佳満  大分県立看護科学大学, 看護学部, 助手 (30347702)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2004年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード独居高齢者 / 見守り / 生活音計測 / マイクロフォン / 行動パターン / 異常検知
研究概要

本研究は,日常を元気に生活している独居高齢者が安心して在宅で暮らせるために,家庭内で発生する音を計測することで,普段とは異なった状況を検知する見守りシステムを開発することを目的としている.本年度は,昨年度開発した生活音収集システムを利用して,実際の被験者による長期計測実験を行い,生活音計測の見守りシステムへの応用の可能性について検討した.
実験は,2名の30代被験者宅で4週間,1名の80代独居高齢者宅で3ヶ月間行った.分析は,マイクロフォンセンサが検知した音圧データを1日単位にまとめ,その音圧の変動パターンを解析した.まず,各マイクロフォンセンサの信号をA/Dコンバータにて1KHzでサンプリング後,100ms毎にその中での最大値を求め,さらに,その最大値を10分単位で積分し,1日の室音パターンとした.この室音パターンを元に生活音計測による音圧パターンが日頃の行動状態を反映しているか,日々の室音パターン間同士の類似度を求め,曜日や行動別の類似性を調査した.
結果として,平日の行動パターンがある程度規則的な若年被験者では,曜日の類似性が検出でき,独居高齢者では,定期的にデイサービスにいく行動パターンなどの類似性を検出することができた.したがって,室音から,生活の行動パターンがある程度把握できることが示唆された.また,台所で発生する音を検知することで食事の準備などの様子,夜間の無音状態検知により就寝状態の様子なども推測できることが示唆された.さらに,トイレで発生する水の流れる音などを検知することで,生理的な現象も把握でき,その回数や間隔を求めることで健康状態の推測に利用できることが明らかになった.
音圧を計測する見守りシステムは,これまで開発されていないが,本研究によりマイクロフォンセンサを利用して室音を計測することで独居高齢者の見守りが行える可能性があることが明らかとなった.

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] マイクロフォンセンサを用いた在宅行動モニタリング2006

    • 著者名/発表者名
      品川佳満, 岸本俊夫, 太田茂
    • 雑誌名

      川崎医療福祉学会誌 15・2

      ページ: 615-620

    • NAID

      110004308628

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

URL: 

公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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