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山羊乳の消化性および低アレルゲン性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16700533
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 食生活学
研究機関飯田女子短期大学

研究代表者

友竹 浩之  飯田女子短期大学, 家政学科, 講師 (90300136)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード山羊乳 / タンパク質 / カゼイン / アレルゲン / 単クロン抗体
研究概要

1 山羊乳タンパク質の消化性に関する研究
(1)pHを2.0に調製した山羊乳の粘性は、牛乳よりはるかに低かった。
(2)ペプシンに対する山羊乳の消化性は、牛乳と比べて大きな差がみられなかった。
ソフトカードを形成するという山羊乳の特徴は、試験管内の消化性に対しては、影響しなかった。
2 山羊乳タンパク質の抗原性に関する研究
(1)SDS-PAGE分析の結果、全てのサンプルに微量のα_<S1^->カゼインのバンドが確認されたが、個体差がみられた。
(2)α-カゼインに特異的なモノクローナル抗体を用いてELISAを行った結果、個体別の山羊乳の抗原性は牛乳に比べて、著しく低かった。
(3)山羊乳のタンパク質含量はα-カゼインの抗原性と有意に相関した。
日本ザーネン種の山羊乳は主要アレルゲンの1つであるα-カゼインの含量が低く、育児用ミルクとして応用できる可能性が示唆された。今後、血統の明確な国内の乳用種山羊について、α_<S1^->カゼインを含まない乳汁を産生する個体を選抜して系統として固定化できると、食品としてさらに有用性が広がると考えられる。
2 発酵山羊乳の抗原性に関する研究
(1)発酵山羊乳の粘性は、牛乳よりはるかに低かった。
(2)発酵により乳タンパク質の分解がみられたが、主要アレルゲンタンパク質の抗原性には大きな差がみられなかった。
(3)発酵牛乳カゼイン利用により、アレルゲンを約4割低減化できることがわかった。
(4)発酵山羊乳カゼイン利用により、アレルゲンを約8割低減化できることがわかった。
山羊乳からカゼインを分離して利用することにより、そのアレルゲン性を低減化した食品開発が可能である。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 山羊乳ヨーグルトの抗原性に関する研究2006

    • 著者名/発表者名
      友竹 浩之
    • 雑誌名

      日本農芸化学会2006年度大会講演要旨集

      ページ: 60-60

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 山羊乳タンパク質の消化性および抗原性に関する研究2005

    • 著者名/発表者名
      友竹 浩之
    • 雑誌名

      第59回日本栄養・食糧学会大会講演要旨集

      ページ: 221-221

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 山羊乳アレルゲンに関する研究2005

    • 著者名/発表者名
      友竹 浩之
    • 雑誌名

      第52回日本栄養改善学会学術総会講演集

      ページ: 374-374

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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