研究課題
若手研究(B)
地球上の生物が織りなす多様性(=生物多様性)を認識し、体験させるというプロセスは子どもの健全な育成にとって不可欠である。そのための観察対象として、地球上の生物種の半数以上を占める昆虫類の右にでるものはない。そのため、近年は総合学習の一環として昆虫類を題材とした自然体験学習に取り組む教師が増加傾向にあるが、そのときにぶつかる大きな壁が「昆虫の名前調べ」である。そういった教師の悩みを解決するために、日本国内に生息するすべての昆虫類を科レベルまで分類検索でき、それと同時に、生物多様性認識の基本ともいえる"生物分類の思考"が自然と身につく「昆虫検索データベース」を構築した。平成18年度の具体的な研究成果を集約すると以下の5点に集約することができる。(1)検索データベース(http://mizotalab.miyakyo-u.ac.jp/databese/sample/)の「目(Order)レベルまでの検索システム」の内容を更新し、より一層の内容充実につとめた。(2)(1)の検索データベースを屋外フィールドでも活用できるようにするために作成したプラスチック製下敷き「昆虫の仲間分けにチャレンジしてみよう!」の教材を宮城県内の小学校を中心として1,000部を配布した。(3)(2)の教材を活用して、気仙沼市立面瀬小学校の3年生を対象として実践活動、宮城教育大学3年生を対象とした野外実習を行った。(4)昆虫のなかでも児童}生徒にとくに人気が高いチョウ類の教材化を進めた(http://mizotalab.miyakyo-u.ac.jp/butterflygarden/top.html)。(5)植物と昆虫との相互関係に目を向けるための教材として、「虫瘤(虫こぶ)」に関するデータベースを作成した(http://mizotalab.miyakyo-u.ac.jp/mushikobu/gall-toppage/index.html)。
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