研究課題/領域番号 |
16700542
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 玉川大学 |
研究代表者 |
佐藤 隆之 玉川大学, 教育学部, 助教授 (60288032)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 新教育 / 環境教育 / 自然学習 / E.T.シートン / エコロジー / ウッドクラフト・インディアン |
研究概要 |
今年度は、アメリカ新教育運動のなかで形成された環境教育の思想と実践について、自然学習運動におけるナチュラリストによる教育的事業に焦点を絞り調査・研究を進めた。主な研究対象としたのは、昨年度に引き続き、アーネスト・トンプソン・シートンが立ち上げた野外活動組織であるウッドクラフト・インディアンであった。とくに力をいれたのが、前年度終了時に提起された課題である、シートンのようなナチュラリストが確立した「エコロジカルな子ども中心教育」の実践と思想の分析であった。これまで新教育運動とエコロジーの理論的関係について分析した考察は数少ない。この関係を解明することにより、新教育運動の中で創始されていた環境教育思想の特質を、子ども中心主義教育の一系譜に位置づけて明るみに出した。ホールの発生反復説にみられるように、子どもの本性が正常な発達を遂げるためには自然環境が重要とされる。シートンは、この自然環境の意味を、人間と、人間以外の動物との生態学的な関係においてとらえる。その上で、そこに成立している、動物にまで拡張されたコミュニティが、健全な発達の基礎となると主張した。そのコミュニティの一員として子どもは、自然を知り、ひいては、その自然の一部を構成する自己を知る。環境教育思想の先駆に位置づけられる新教育運動期の自然学習論においては、自然の理解を深め大切にすることが、自然保護にとどまらず、人間の形成や発達の基礎とみなされているところに特質が認められたのである。この研究成果の一部は、第64回日本教育学会において発表した。また、本研究をわが国における環境教育プログラムに活かす方向性を探るために、いくつの自然史博物館で調査研究も行った。
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