研究課題/領域番号 |
16700550
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育工学
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
三石 大 東北大学, 大学院・教育情報研究部, 助教授 (50305306)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
|
キーワード | IT教育 / 対話型インストラクション / インストラクショナルデザイン / 授業シナリオ / 授業評価 / デジタルアーカイブ / マルチメディア教材検索 / 共有マルチメディア教材 / マルチメディア授業コンテンツ / 活性化拡散モデル |
研究概要 |
本年度は、これまで開発を進めてきたインストラクションシステムであるIMPRESSIONを利用した、柔軟で効果的な授業の設計、実施、評価の実現のために、1.授業計画記述方式と授業レビュー手法の開発、ならびに2.実装システムによる評価実験を実施した。 1では、(1)対話的な教材提示と授業計画の修正が可能な授業計画記述方式、(2)授業計画と記録された授業実施内容の差異抽出アルゴリズム、ならびに(3)抽出された差異に基づく授業レビュー手法の開発を行なった。その結果、複数のマルチメディア教材の対話的な提示を含む授業計画を記述可能とするとともに、IMPRESSIONによる授業実施記録を利用した授業設計と実施結果の差異自動抽出手法を明らかにし、また、抽出された差異に基づき確認すべき箇所の侯補を明示した授業ふり返り資料の作成手法とこれによる授業レビュー手法を明らかにした。 また2では、提案手法および開発したシステムの有効性確認のためにIMPRESSIONを実授業に適用し、かつ、1で開発した授業レビュー手法を利用した授業設計、実施、評価の繰り返しによる教授設計プロセスの評価実験を行った。その結果、本研究で提案するダブルループ教授設計プロセスモデルに基づき、共有マルチメディア教材データの対話的な提示による柔軟で効果的な授業の実施を可能とするとともに、授業設計の改善、高度化を支援可能であることを確認した。 しかしながら本年度は、研究代表者の長期海外出張のために、急遼9月末日で研究を打ち切りとし、当初予定した授業設計支援機能および授業評価支援機能、ならびに授業コンテンツ発見のための検索エンジンの実装を完了することができなかった。これらは、今後の研究開発の中で継続的に実現していく予定としている。
|