研究課題/領域番号 |
16700559
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
西端 律子 大阪大学, 人間科学研究科, 助手 (20249816)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2004年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 協調活動 / ジョイント・アテンション / 遠隔教育 / コミュニケーション / 共同責献 / 協同 / グループ活動 / 問題解決 / 知識の共有 / 共有空間 / 情報教育 |
研究概要 |
本研究の目的は、遠隔地間での円滑なコミュニケーションを支援するために、画像を共有し、1つの空間を生み出すシステムを開発することであった。本研究では、「ジョイント・アテンションを利用する空間」をネットワーク上に実現し、協調活動を行った。具体的には、自分自身の端末で作業しながら、遠隔地との共有空間の中で、自分の指となるポインタを共有空間に設定し、コミュニケーションを支援した。また、これらの共有空間の設定には、一部P2P技術を利用し、端末間のデータ交換を可能にした。 このシステムを利用し、効果的なジョイント・アテンション活動に必要な映像を複数用意し、教育的に価値のある協調活動を支援した。 魚類のエラ呼吸をテーマとし、中学生から大学生までの教育実験を行った。水槽の中のコイの前に、墨汁を垂らし、墨汁が口からはいって、エラから出てくる実験映像を視聴後、最初は個人で、次にグループで協調活動を行った。エラの仕組み、動物の学習効果、動物の進化論などさまざまなテーマで協調活動が行われ、開発したシステムが効果的に使われていることが明らかになった。 また、今までの経験や専門領域の違う、大学生のグループでは特に、発展的な協調活動が見られ、活発な議論が行われた。これらは、おのおののアイディアや意見などを同時に持ち寄る「共同貢献」という概念で説明できる。よって、文化の違い、環境の違いなどが想定される国際間の協調活動に有効であると考えられる。
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