研究課題/領域番号 |
16700570
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 東洋英和女学院大学 |
研究代表者 |
柳沢 昌義 東洋英和女学院大学, 人間科学部, 助教授 (30319008)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2004年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 教育工学 / 情報活用能力 / ポートフォリオ / マルチメディア教育 / デジタル・ポートフォリオ |
研究概要 |
本研究の目的は、学生がもつマルチメディアに対する認識の変容とその原因を明らかにすることである。マルチメディアソフトの企画という体験を通して、マルチメディアが身近なものへと認識が変容する。この認識の変容を定量的・定性的に測定することが研究の目的であった。 まず、学生の意識変容の基本データを取得し、教員が状況をリアルタイムで把握できるWeb上のデジタル・ポートフォリオシステムを作成した。この中では、作品のプロトタイプ等を登録するだけでなく、そのときの学生の意識をアンケート形式で収集することができ、制作活動全体を通しての意識変化を教員が用意に把握することができた。 次に、授業で教授するデジタル加工技術が、意識変容にどのように貢献しているのかを、上記のポートフォリオから得られたデータを利用して分析した結果、以下の3点が結論として得られた。 1)デジタルの理論を学んでも、それが実際にどう生かされるかは自らが手を動かすことによってのみ理解される。 2)教師が提示した例題を行った場合でも理解は促されず、自らが設定した課題を、自ら解決することによってのみ、理解が促される。 3)教師による誘導、自らの問題設定、自己解決、これら3つの過程が体験されたとき、学生は、その能力が身につき、マルチメディアが自分の身近になると実感する。 情報教育の授業を構築する際、これらの3つの過程があることを教員は認識し、授業の組み立てをしなければならないこと、および、これら3つの過程の進捗スピードを、学生からの反応を随時観察しながら授業を展開しなければならないことが示唆された。
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