• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ネットワークを介した遠隔地手話コミュニケーションの基礎的検討

研究課題

研究課題/領域番号 16700576
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 教育工学
研究機関筑波技術大学 (2005)
筑波技術短期大学 (2004)

研究代表者

皆川 洋喜  筑波技術大学, 産業技術学部, 助教授 (00273285)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード聴覚障害 / 手話 / コミュニケーション / 画像通信
研究概要

ネットワークを介した遠隔地手話コミュニケーションの実際的な課題について研究を行なった。
まず画像フレームメモリを用いて、ネットワーク画像通信時に起こりうる画質劣化、時間遅延、コマ落ちなどの通信障害を仮想的に発生させ、そのような状況における手話コミュニケーションの可否について評価を行なった。その結果、画質劣化や時間遅延の問題については、当然のことながら画質劣化や時間遅延は少ない方が良いが、十分な通信品質を確保できない場合でも、被験者である聴覚障害者が手話を大きくしたりゆっくりにしたりするなど、表現を変えることによりある程度柔軟に対応することができることが分かった。また、コマ落ちの問題については、自分が表出した手話画像のうち、相手にどの部分の画像が届いていないのかが分からないので、互いに何が分からないのかが分からないといった状況が生じることが分かった。手話によるこのような行き違いは大変大きな問題であるので、このような行き違いを低減する方法については、今後さらに研究を進める必要がある。
以上の結果を踏まえ、遠隔地での手話コミュニケーションの問題に関して、実際の通信状況についての検討を行なった。筑波技術大学(茨城県つくば市)と名瀬小学校難聴通級指導教室(鹿児島県名瀬市)とをインターネットで接続し、手話を用いたコミュニケーションの実際の状況を確認した。その結果、実験状況と同様にランダムに起こる様々な通信障害にも柔軟に対応する様子が確認できた。また、手話画像だけではなく、補聴器で音声情報を利用している聴覚障害者にとっては、音声の質や映像との対応の情報なども重要であることなども分かった。これらはさらなる研究課題である。
また、遠隔地交流授業などでは、広い範囲に点在する手話の動きを相手側に送信する必要がある。そこで、挙手動作により発言者を特定し、そこにカメラを向けるシステムの開発も試みた。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 聴覚障害者の講義における手話発言者の自動撮影2006

    • 著者名/発表者名
      坂下雄大, 竹内義則, 若月大輔, 皆川洋喜, 大西昇
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告,WIT2005-71 Vol.105 No.508

      ページ: 67-72

    • NAID

      110004071778

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 聴覚障害者の講義における挙手抽出による手話発言者の検出2005

    • 著者名/発表者名
      坂下雄大, 竹内義則, 皆川洋喜, 大西昇
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告,WIT2005-20 Vol.105 No.67

      ページ: 49-54

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Sign language communication Support at the class for hearing impaired using a control camera2004

    • 著者名/発表者名
      Hiroki Minagawa
    • 雑誌名

      Proc.9th Int.Conf.on Computers Helping People with Special Needs ICCHP2004

      ページ: 1096-1098

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

URL: 

公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi