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貯水ダムが河川性底生動物群集に及ぼす影響の複数ダム間比較による解明

研究課題

研究課題/領域番号 16710017
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 環境影響評価・環境政策
研究機関愛媛大学

研究代表者

三宅 洋  愛媛大学, 工学部, 講師 (90345801)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
キーワード貯水ダム / 河川性底生動物 / 群集構造 / 物理化学的環境 / 保全 / 連続性 / 野外調査 / 地理情報システム(GIS)
研究概要

本研究では,貯水ダムが河川の物理化学的環境および河川性底生動物群集に及ぼす影響を,岐阜県飛騨川流域に位置する複数の貯水ダムを対象として明らかにすることを目的とした.
平成17年度は,前年度の結果より課題として残された,(1)貯水ダムの立地環境により河川性底生動物に及ぼす影響の規模や質における変異の解明,(2)底生動物の群集構造に変異が生じた原因の解明,の2点についてデータ解析を行った.
(1)について,対象貯水ダムに関する情報を収集し,各ダムの諸元がダム上流-下流間の底生動物群集の非類似度に及ぼす影響を解析した.この結果,貯水量の大きなダムほど上流-下流間の底生動物群集の非類似度が高まる結果が見られた.しかしながら,国土交通省が管理している以外のダムについては情報の収集が難しく,十分な解析を行えなかった.今後は,情報が整備されている貯水ダムのみを対象として研究を行う必要性があると考えられる.
(2)について,各調査地の環境特性と底生動物群集との関係について地理情報を考慮して解析した.この結果,ダム集水域面積割合が大きいダム下流では流量変動の平坦化が起こっており,これに伴う付着藻類量の増加が底生動物の群集構造を改変している可能性が示唆された.
既存の研究の多くが単一の貯水ダムを対象としている中で,本研究は複数の貯水ダムを対象とすることにより,ダムについて一般的に見られる現象を明らかした.また,ダムと注目する地点との空間的な位置関係が,ダムの影響を考える上で重要であることを示した.他方,ダム特性が上流-下流間における底生動物群集の差異に及ぼす影響について,後続研究の参考となる課題を提案することができた.この成果は,河川の保全生態学に関する新しい知見であるとともに,貯水ダム運用の参考となる応用性の高いデータを提供するものである.

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 貯水ダムが底生動物に及ぼす影響の支流流入による緩和2006

    • 著者名/発表者名
      渡邊智紀, 細田大三郎, 三宅洋
    • 雑誌名

      愛媛大学工学部 工学ジャーナル 5巻(発行予定)(in press)

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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