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微生物生態系の多様性と機能に基づいた水環境の「健全性」評価手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16710020
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 環境影響評価・環境政策
研究機関大阪大学

研究代表者

清 和成  大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (80324177)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2004年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード水環境の健全性 / 微生物多様性 / 水の営み / 物質循環ポテンシャル / 微生物群集構造解析 / 遺伝子型モニタリング
研究概要

本年度は、琵琶湖から淀川河口域に至る淀川水系全体の12ヶ所から採取したサンプルについて、窒素循環微生物や微生物群集構造の解析を昨年度に引き続いて行い、データの蓄積を図った。
昨年度までに得られていた傾向として、湖内やダムなどの水が滞留する場での物質循環機能(窒素代謝能)の低下が挙げられるが、これは本年度のデータでも同様となった。さらに、下水処理場の放流口の直近下流のサンプリングポイントでは、概してアンモニア酸化細菌数が増加する傾向が認められ、下水処理場が、アンモニア酸化細菌の植種源となっている可能性が示唆された。また、淀川とは環境の異なる河川として、武庫川(兵庫県)、大和川(大阪府)、北川(福井県)から同様にサンプリングを行い、河川ごとに窒素循環微生物、芳香族化合物分解微生物、微生物群集構造解析、化学物質分解ポテンシャル(フェノール、アニリン)の比較を行うことで、本研究で評価対象とした項目が河川の「健全性」を評価するための指標としての妥当性を検討した。その結果、汚染の度合い河川、地点では、窒素循環機能を担う微生物群の数は概して少なく、化学物質分解ポテンシャルも低いものとなったが、人為的活動の影響をより強く受けている淀川、武庫川の特に下流域では窒素循環機能を担う微生物群の数が多くなり、また化学物質分解ポテンシャルも高いものとなった。これらの結果から、窒素循環微生物群や化学物質分解ポテンシャルが、河川の人為汚染の度合いを評価する指標になり得ることが示された。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 淀川水系における窒素循環微生物分布の地理的特徴と季節変動の評価2006

    • 著者名/発表者名
      井上大介, 清和成, 池道彦, 藤田正憲
    • 雑誌名

      第40回日本水環境学会年会講演集

      ページ: 478-478

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 淀川水系の河川微生物による化学物質分解能の評価2005

    • 著者名/発表者名
      清和成, 嶋勇人, 于寧, 池道彦, 藤田正憲
    • 雑誌名

      日本水処理生物学会誌 別巻・第25号

      ページ: 65-65

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 淀川水系における河川微生物生態系の特徴と季節変動の評価2004

    • 著者名/発表者名
      高阪真帆, 秋吉孝則, 井上大介, 清和成, 池道彦, 藤田正憲
    • 雑誌名

      日本水処理生物学会誌 別巻24号

      ページ: 48-48

    • NAID

      10013663228

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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