• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ヌクレオチド除去修復におけるDDBの機能とクロマチン構造変換機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 16710031
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 放射線・化学物質影響科学
研究機関金沢大学

研究代表者

若杉 光生  金沢大学, 自然科学研究科, 助手 (80345595)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードヌクレオチド除去修復 / クロマチン / DDB / 局所的紫外線照射法 / クロマチンリモデリング因子 / ニワトリDT40細胞 / DDB1ノックアウト細胞 / 局所紫外線照射法
研究概要

ヌクレオチド除去修復反応におけるDDBの機能とクロマチン構造変換機構を明らかにするために、以下の点について解析を行った。
まず、昨年度解析したDDBと相互作用するヒストンアセチルトランスフェラーゼに加え、クロマチンの構造変換に関わるATP依存性クロマチンリモデリング因子の修復反応への関与について検討した。出芽酵母のATP依存性クロマチンリモデリング因子の一つであるIno80複合体は、その欠損体が紫外線を含む種々のDNA傷害剤に対して高感受性を示すことが知られている。最近になり、ATPase活性を担うIno80サブユニットのホモログ(hIno80)がヒトにおいても存在することがわかったので、cDNAを入手して外来発現系を構築した。ヒト細胞内でhIno80を発現後、局所的紫外線照射法により核の一部にDNA損傷を誘起し、蛍光免疫染色によりその局在性を解析した。しかし、ヌクレオチド除去修復の基本修復因子やDDBとは異なり、DNA損傷部位への集積は観察されなかった。また、SWI/SNF複合体のサブユニットについても検討したが、DNA損傷部位に集積することはなかった。
また、DDBの機能を明らかにするために、DDBのサブユニットのうち自然に変異体が存在しないDDB1のノックアウト細胞の作成を行った。ニワトリDT40細胞を用いた通常のターゲッティングでは、ホモ接合体細胞を得ることはできなかったが、コンディショナルミュータントの作成に成功した。そして、細胞内のDDB1タンパク質を消失させると、細胞周期のS期の進行に異常を生じ、増殖が遅延して、最終的に死に至ることがわかった。さらに、siRNAを用いてDDB1を欠損させたヒト細胞も同様な表現型を示すことを見いだし、DDB1が細胞の生存に欠くことのできない重要な機能をもっことを明らかにした。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Human XPC-HR23B interacts with XPA-RPA in the recognition of triplex-directed psoralen DNA interstrand crosslinks.2005

    • 著者名/発表者名
      Thoma, B.S., Wakasugi M., Christensen, J., Reddy, M.C., Vasquez, K.M.
    • 雑誌名

      Nucleic Acids Research 33

      ページ: 2993-3001

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Human NTH1 physically interacts with p53 and proliferating cell nuclear antigen.2004

    • 著者名/発表者名
      Oyama, M., et al.
    • 雑誌名

      Biochem.Biophys.Res.Commun. 321

      ページ: 183-191

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

URL: 

公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi