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斐伊川水系における岸辺インターフェイスの物質動態

研究課題

研究課題/領域番号 16710048
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 環境技術・環境材料
研究機関島根大学

研究代表者

倉田 健悟  島根大学, 汽水域研究センター, 助教授 (40325246)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
4,129千円 (直接経費: 4,129千円)
2006年度: 329千円 (直接経費: 329千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
キーワード汽水域 / 岸辺 / 湖岸 / 無脊椎動物 / 安定同位体比 / 環境修復 / ヤマトシジミ / 餌利用
研究概要

平成16年度〜平成18年度の研究実績の概要(平成17年11月〜平成18年3月は育児休業で中断)
宍道湖と中海を含む斐伊川水系においては塩分や湖岸の状況が場所によって異なり、沿岸に生息する底生動物の餌利用は、大きいスケールから局所的な環境条件の差異に影響されると考えられる。例えば、河川を通じて陸起源の有機物の流入が多い宍道湖と、海藻類に由来する有機物量がより多いと予想される中海では、餌の質が異なる可能性がある。局所的には様々な岸辺の違いにより水域に対する物質移動の影響が異なる可能性がある。
本研究ではまず、宍道湖を船で一周して湖岸を撮影し、どのような景観が見られるか集計した。近年、環境修復事業として様々な改変が行われている宍道湖西岸に着目し、調査地点を設けた。さらに宍道湖と中海を含む斐伊川水系において底生無脊椎動物を採集して種組成を調べ、安定同位体比を測定することにより軟体動物の餌利用の場所による違いを調べた。
その結果、宍道湖では地点によってヤマトシジミやカワゴカイの炭素安定同位体比の値に差が見られ、底生無脊椎動物の餌利用が異なることが示唆された。コンクリート護岸の建設や人為的な植生の改変を含む湖岸の改変は、湖の底生無脊椎動物の餌利用に影響する可能性が考えられることから、湖岸の生態系を修復する過程でこれらの点を考慮する必要がある。
宍道湖と中海の両方からサンプルが採集されたヤマトシジミ、カワグチツボ、カワザンショウは炭素安定同位体比の値の範囲が広かった。異なる塩分環境に生息している分布範囲の広さと対応していると考えられる。揖屋地点で採集されたホトトギスガイは炭素安定同位体比が高く、高い値を持つコアマモの群落が近傍にあることから、コアマモに由来する有機物を餌として利用している可能性が示唆された。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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