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金属錯体の自己組織化によるレドックス応答性分子機械の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16710088
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 ナノ材料・ナノバイオサイエンス
研究機関九州大学

研究代表者

森川 全章  九州大学, 大学院工学研究院, 助手 (10363384)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2004年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード金属錯体 / 蛍光増大 / 自己組織性 / ナノファイバー / 銅錯体 / 酸化還元 / 配位構造 / 双安定性 / 分光学的特性 / サンドイッチ型金属錯体 / 自己組織化膜
研究概要

昨年度,ピンセット形の4座配位子(1,2-bis((6-nitroquinolin-2-yl)methylthio)ethane,1)を合成した.本年度は1のニトロ基をアミノ基に変換し,ジグルコール酸無水物と反応させることにより,水溶性のビス(チア/キノリン)配位子(2)を新たに合成した.水中において配位子2は,モノマー種(380nm)とエキシマー種(490nm)に由来する2つの蛍光を示した.ここへ,各種金属イオンを加えたところ,Cu(II)とAg(I)に対して有意なスペクトル変化を示した.従来,人工レセプター分子によるCu(II)の蛍光検出は,有機溶媒中または水との混合溶媒中において行われている.また,その検出は,ほとんどの場合Cu(II)の蛍光消光作用が利用されている.一方,配位子2はCu(II)と錯体を形成することにより,キノリン部位の蛍光強度が著しく増大した.他の金属イオンの場合では,このようなスペクトル変化は観測されなかった.さらに,Fe(II),Co(II),Zn(II),Cd(II),Mg(II),Ca(II)などの金属イオン共存下においても,選択的にCu(II)と錯体を形成し,蛍光増大を示すことが分かった.以上の結果より,配位子2は,水中におけるCu(II)の蛍光検出に応用可能であることが分かった.一方,Ag(I)錯体の場合では,発達したナノファイバー構造を形成することが分かった.さらに,このナノファイバーは加熱・冷却により,解離・再構築され,自己組織性を有することが分かった.このような水溶液中における金属錯体のナノ集積構造は,バイオ分子をはじめとする様々な外部刺激によって分光学的,力学的特性が変化するものと考えられ,新しい刺激応答性ナノ材料として期待される.

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 水溶性ビス(チア/キノリン)配位子を含むCu(II),Ag(I)錯体の発光特性ならびに自己集合特性2006

    • 著者名/発表者名
      森川全章, 市澤豪, 君塚信夫
    • 雑誌名

      日本化学会第86春季年会 講演予稿集 (発表予定)

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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