研究概要 |
厳密な分析と合理的で適切な意思決定法を与えることを目指し,ゲーム理論を主な手法として,意思決定に関する研究に取り組んだ. 協力ゲームの定式化の一般化の提案,自然な新しい解の提案を目指す一環として,次の課題に取り組んだ. ・協力ゲームの一般化の一つとして,賛成,中立,反対が選択できる状況で,それぞれの度合いを選択できる状況を双協力ファジィゲームとして定義し,解について議論した. ・複数の選択肢のもとでの協力ゲームとして,拡張多選択肢ゲームを定式化し,その解を提案して性質を明らかにした. ・複数の選択肢を選択する度合いを選べる状況をファジィ拡張多選択肢ゲームとして定式化し,その解を定義し,性質を明らかにした. ・決定表において,Variable Precision Rough Setsを元に属性重要度を提案し,属性の重要度を協力ゲームの解を用いて分析した. 研究動向調査などを行うため,他の研究者との研究交流を多く行った. 最新の研究成果の情報を得るため,そして研究成果を広く公表するため,国内外の研究集会(The 2006 International Symposium on Nonlinear Theory and its Applications(NOLTA2006), Czech-Japan Seminar on Data Analysis & Decision Making under Uncertainty,日本オペレーションズ・リサーチ学会関連研究集会,京都大学数理解析研究所研究集会など)および学術会議(日本オペレーションズ・リサーチ学会研究発表会,システム制御情報学会研究発表講演会など)へ参加した.
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