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エディット・シュタイン列聖をめぐるカトリックとユダヤ教の宗教間対話に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16720017
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 宗教学
研究機関八戸大学

研究代表者

木鎌 耕一郎  八戸大学, ビジネス学部, 助教授 (90295965)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワードエディット・シュタイン / カトリック / ユダヤ教 / アイデンティティ / 宗教間対話 / カルメル会 / ノストラ・エターテ / 家族の絆 / 改宗 / 列聖 / 諸宗教の神学
研究概要

平成17年度は、平成16年度に得られた知見に基づき、第二バチカン公会議以降のカトリックとユダヤ教の関係史の中にエディット・シュタイン列聖問題を位置付け、その特殊性と歴史的意義を探った。第二バチカン公会議公文書『キリスト教以外の諸宗教に対する教会の態度についての宣言』(Nostra Aetate)第4項の内容と成立経緯を検討した。さらに、ヨハネ・パウロ二世在位以降を同公文書の理念の具現化の時代と捉え、その言動を重点的に検証した。また合衆国における両宗教間の対話の展開に着目し、その中で見出された対話に介在する問題点を指摘し、その問題点が平成16年度で検討したユダヤ人のアイデンティティにおける問題と密接な繋がりにあることを見出した。また、エディット・シュタインに関する家族が描く、カトリック側からのエディット・シュタイン観とは異なる聖者の人間的な側面に着目し、そうした情報が本件に及ぼす影響や意味について考察した。さらに、2003年2月に公開されたエディット・シュタインがピオ十一世に宛てた手紙に関して、これをホロコーストの時代におけるカトリック教会の政治的姿勢と関連づける解釈の存在を指摘した上で、ユダヤ人問題の政治的解決を「非本質的」と考えていた1933年春時点のエディットの内的状況をテキストに即して明らかにした。研究目的のひとつであった本件が現代の宗教間対話の理論的側面に与える問題提起を明らかにする点については、十分に果たすことができなかった。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] ユダヤ人のアイデンティティにおける多面性--エディット・シュタイン列聖問題との関わりから2005

    • 著者名/発表者名
      木鎌 耕一郎
    • 雑誌名

      比較文化研究 No.68

      ページ: 87-97

    • NAID

      40006895820

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] The Reality of Sainthood in the present day : Tether and the Jewish Identity in the case of Edith Stein2005

    • 著者名/発表者名
      木鎌 耕一郎
    • 雑誌名

      比較文化研究 No.69

      ページ: 183-191

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] シナゴーグを訪問した二人の教皇--ヨハネ・パウロ二世とベネディクト十六世2005

    • 著者名/発表者名
      木鎌 耕一郎
    • 雑誌名

      八戸大学紀要 第31号

      ページ: 93-109

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 近代社会に見るユダヤ人社会の解体とアイデンティティの多様化2005

    • 著者名/発表者名
      木鎌 耕一郎
    • 雑誌名

      八戸大学紀要 第30号

      ページ: 27-46

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] もうひとつのエディット・シュタイン像-スザンヌ・バッツドルフの視点2004

    • 著者名/発表者名
      木鎌 耕一郎
    • 雑誌名

      八戸大学紀要 第29号

      ページ: 93-105

    • NAID

      120005842130

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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