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日清・日露戦争期における<文>というジャンルと作文教育

研究課題

研究課題/領域番号 16720043
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 日本文学
研究機関鳥取大学

研究代表者

北川 扶生子  鳥取大学, 地域学部, 助教授 (70304079)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2005年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2004年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード日本近代文学 / 明治 / 教育 / 文体・修辞 / 作文 / ジャンル / 日本・イギリス / 進化論 / 文体 / ジェンダー / 日本:イギリス
研究概要

平成17年度の実績は、以下の通りである。
1.昨年度に引き続き、1894年頃から1912年頃に発行された、国語科教科書・作文教科書・文芸雑誌・学生向け雑誌の投稿欄などの調査を行い、掲載された文章の主題の変化とジャンルや文体の変化とがどのように関係しているかを、進化論的文化観のもとでの文芸ジャンルの<近代化>の動きとの関連に留意しつつ調査した。
2.上記の調査に基づき、具体的な西洋文学の受容・研究とこのような動きとがどう結びついたのかという問題を、夏目漱石のアレグザンダー・ポープ(Alexander Pope)に関する研究を例として、進化論的文化概念によって押し進められた文芸の<近代化>と、身体感覚に結びついた伝統的文芸ジャンルの文体や修辞との葛藤、および上記雑誌等の読者層における作文法や読書法との関係に焦点をあてて考察し、論文として発表した。
3.さらに、ジョセフ・アディソン(Joseph Addison)およびリチャード・スティール(Richard Steele)に関する夏目漱石の研究を、(1)教訓性(2)常識性(3)風俗描写と内面心理の描写(4)ウィットとユーモア(5)都市文化の解釈という観点から検討し、江戸文化の素養によるイギリス18世紀文化の類比的な理解が、社会進化論に基づく文化観によってどのように屈折したのか、<美文>や<写生文>など漱石の初期作品に見られる様々な<文>の試みが、そのような屈折といかに関係したのかを考察し、論文として発表した。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 明治期の修辞観と社会進化論-夏目漱石のアレグザンダー・ポープ研究における分裂と可能性2006

    • 著者名/発表者名
      北川 扶生子
    • 雑誌名

      比較文学 弟48巻(印刷中)

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 江戸とロンドンのあいだ-夏目漱石のアディソン、スティール論2006

    • 著者名/発表者名
      北川 扶生子
    • 雑誌名

      国文論叢 第36巻(印刷中)

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 失われゆく避難所(アジール)-『門』における女・植民地・文体2004

    • 著者名/発表者名
      北川扶生子
    • 雑誌名

      漱石研究 第17号

      ページ: 77-89

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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