研究課題/領域番号 |
16720059
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
ヨーロッパ語系文学
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
高本 教之 東京都立大学, 人文学部, 助手 (40315742)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | H.V.クライスト / E.T.A.ホフマン / 19世紀ドイツ散文文学 / H.v.クライスト / 19世紀ドイツ文学 |
研究概要 |
1988年から刊行中のR.ロイスとPシュテングレ編のベルリン(現在はブランデンブルク)版クライスト全集では、2005年に『詩集』、2006年に『プリンツ・フリードリヒ・フォン・ボムブルク』が公刊された。本研究「19世紀ドイツ散文文学の『身振り』の研究」は、散文作品を主対象とするものであるが、同時にまた、新版全集により開かれるクライスト読解の新たな可能性を探ることをも目的とするため、公刊された両文献も考察の対象となった。かっまた、同様の観点から刊行済みの他の戯曲作品も考察の対象とすることとなった。そこでは、散文作品『聖ドミンゴ島の婚約』における主人公の名前の書き換え(Gustav-August)のような、研究者に対し新たな読解を要請する文字どおり劇的な変更は見られなかった。たとえば戯曲『ペンテジレーア』においては、OdysseusがUlyssesに変わるなど、ギリシア名からローマ名への変更が認められるものの、これは通常作者が両者を区別していなかったことの証左に過ぎないものと解される。しかし、セリフにおいてもbeim Zeusとbeim Jupiterがテクスト上に並置されている点については、韻律の問題としてばかりでなく、作者の「書き方」(Schreibvefahren)を探る上でも、看過しえないものと考える。本年は発表しうる研究成果はあげられなかったが、クライストの本領である戯曲を視野に入れた研究へと、考察の射程は広がりつつある。
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