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パスカルの自然学およびそのレトリックに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16720065
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 ヨーロッパ語系文学
研究機関英知大学

研究代表者

武田 裕紀  英知大学, 文学部, 助教授 (50351721)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワードパスカル / unite / メルセンヌ / デカルト / ロベルヴァル / レトリック / 重さ / 原子論
研究概要

本年度は、2つの観点からパスカルへアプローチした。
(1)パスカルの流体静力学について
パスカルと非常に近しい関係にあったロベルヴァルは、さまざまな実験を通して、空気の弾性という性質を把握するに至った。パスカルは、この科学上の成果に対して、直接的に言及することはないが、しかしながら、これを自らの自然学体系の中で、適切に説明付けようと試みていたことを、とりわけ『流体の平衡と大気の重さ』にあらわれた概念装置やレトリック(説得術)に注目して分析した。この研究は、論文としてはいまだ公開していないが(6月刊行予定の研究成果報告書で公表予定)、すでに科学史学会の大会などで報告している。
(2)近代初期におけるunite概念の研究
16世紀後半から17世紀前半において、unite(単位)の概念がどのように再構築され、解析幾何学などの数学や、幾何学的自然観の基礎づけなどにむけて活用されたのかという関心のもと、ステーフィンからパスカルに至るunite概念を検討した。当初予期していた以上の問題の規模の大きさのため、本年度に公表した論文については、メルセンヌとデカルトを中心とした分析に、研究対象を絞らざるを得なかったが、これによって、より複雑なunite概念を保持していたと思われるパスカルにアプローチする、具体的な問題設定と議論の枠組みを構築することができたと考えている。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 近代初期におけるunite概念の再構築-メルセンヌとデカルトの場合-2006

    • 著者名/発表者名
      武田裕紀
    • 雑誌名

      英知大学論叢『サピエンチア』 第40号

      ページ: 161-183

    • NAID

      110004868357

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 重さをめぐるパスカルのレトリック-『流体の平衡と大気の重さ』の結論部を巡って-2005

    • 著者名/発表者名
      武田裕紀
    • 雑誌名

      英知大学紀要『人間文化』 第8号

      ページ: 1-25

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 重さをめぐるパスカルの自然哲学とレトリック:『流体の平衡と大気の重さ』の結論部の分析2005

    • 著者名/発表者名
      武田 裕紀
    • 雑誌名

      人間文化(英知大学人文科学研究紀要) 第8巻

      ページ: 1-25

    • NAID

      110006487334

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [図書] シュンポシオン 高岡幸一教授退職記念論集(武田裕紀「パスカルと実験-復元実験からみた真空中の真空実験の意義-」)2006

    • 著者名/発表者名
      金崎春幸(編集)
    • 出版者
      朝日出版社
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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