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1920年代の北京文壇における散文詩の発展

研究課題

研究課題/領域番号 16720071
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 各国文学・文学論
研究機関富山大学

研究代表者

齊藤 大紀  富山大学, 人文学部, 助教授 (70361938)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード1920年代 / 北京 / 文壇 / 沈従文 / 散文詩 / 于コウ虞 / 文学結社
研究概要

本年度は、前年度にひきつづき、1920年代の北京文壇に関する資料の収集・整理に努め、一方でその成果を訳注「北京の文芸刊行物および作者」(下)(沈従文著、『湘西』第8号、2006年10月)において公表した。またこの他にも、沈従文関連の論文として、「網破れて山河あり--沈従文『長河』を読む--」を執筆し、『海域世界のネットワーク』(桂書房、2007年刊行予定)にて公表の予定である。
資料の収集・整理については、胡適『胡適日記全集』(聯経出版事業股分有限公司、2004年)や『焦菊隠全集』(文化芸術出版社、2005年)をはじめとする関連図書の収集を行った。1920年代北京の後発新聞たる『世界日報』(マイクロ・フィルム)をはじめとする新聞の副刊および各同人雑誌の調査を行った。また上海図書館に赴き、当時の北京の学生界において重要な雑誌であったものの、現在はあまり見ることのできない『燕大週刊』、『清華文芸』などを調査し、一部ではあるが、その目録の作成を行なった。
成果に関しては、前年度にひきつづき、当時文壇にデビューして一年あまりの投稿作家であった沈従文がものした評論「北京文芸刊物及作者」を翻訳し、詳細な訳注を施すことにより、従来あまり知られてこなかった北京文壇の一側面を明かにした。このことにより沈従文が自分と同じ立場である学生雑誌に対して高い評価をあたえており、それとともに執筆メンバーの後の活躍に鑑みれば、それらの学生雑誌が、当時の重要なメディアのひとつとして、中国現代文学史において大きな役割を果たしたものであることが明らかになった。さらに沈従文も、やはり散文詩を書いているものの、当時の散文詩とは一定の距離を保っていたこともわかった。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 北京の文芸刊行物および作者(下)2006

    • 著者名/発表者名
      齊藤大紀
    • 雑誌名

      湘西 第8号

      ページ: 46-78

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 1925年、北京、文芸の畑-沈従文「北京文芸刊物及作者」をめぐって-2006

    • 著者名/発表者名
      齊藤大紀
    • 雑誌名

      野草 第77号

      ページ: 36-50

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 北京の文芸刊行物および作者(上)2005

    • 著者名/発表者名
      齊藤大紀
    • 雑誌名

      湘西 第7号

      ページ: 31-60

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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