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日中戦争前後の中国文壇形成と共和国建国後の展開

研究課題

研究課題/領域番号 16720074
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 各国文学・文学論
研究機関大阪教育大学

研究代表者

中野 知洋  大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (70372638)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード曽今可 / 乱世吟草 / 詩壇 / 詞的解放運動 / 台湾詩壇 / 台湾詩選 / 上海事変 / 沈從文 / 「懦夫」 / 『時報』 / 『申報月刊』 / 『微音月刊』 / 神州国光社
研究概要

前年度に引き続き、台湾大学図書館・国家図書館等において1950年代初頭より1960年代まで曽今可を中心に展開された台湾における旧詩詩壇形成の演変を辿るという調査を継続した。愛国を主たる内容とする旧詩により民族意識の高揚が図られるという点は昨年度の報告書に記述した通りであるが、今回の調査では、1950年代の文芸誌編纂という曽の活躍にもかかわらず、曽自身の詩業は1948年に自費出版という形で上梓された『乱世吟草』に集大成されたという見方を強めた。上記については未見資料を補充した上で速やかに論文に取りまとめることとしたい。また曽が1964年以降台南の鯤南詩苑月刊社の社長を兼務し、『鯤南詩苑』を通じて台湾中南部に起こった旧詩の流れが台北のそれと呼応しつつ発展したという展望を得たことから、今後の研究についての方向性を見出すことができた。
さらに上海図書館における資料調査を実施し、上記詩壇形成の流れと日中戦争中に大陸で行われた旧詩の活動とを関連づける手掛かりの有無を調査した。すなわち『詩経』『衛星』『越風』『国命旬刊』『詞学季刊』『民族詩壇』等1930年代から40年代にかけて各地で刊行された詩詞に関わる同人誌に可能な限り網羅的に当たるという方法を取ったのだが、これらはいずれも地元の愛好者による単独の活動であるに止まり、相互に連携を取りつつ有機的に結びつくという運動を形成しているとは認められなかった。しかしながらこれらの雑誌には愛国詩が多数収録されていることから、旧詩というスタイルが抗日戦争と結びつき、民族の自尊心を歌い上げる内容を伴うという現象は、比較的普遍性をもった現象であるという心証を強くする結果になった。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 沈従文「習作選集代序」について2007

    • 著者名/発表者名
      中野 知洋
    • 雑誌名

      学大国文 第50号(印刷中)

    • NAID

      40015513550

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 上海事変と沈従文の戦争小説2005

    • 著者名/発表者名
      中野 知洋
    • 雑誌名

      学大国文 第48号

      ページ: 63-89

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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