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現代中国語の空間表現についての研究:日本語・英語との対照を視野に入れて

研究課題

研究課題/領域番号 16720085
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 言語学
研究機関名古屋大学

研究代表者

丸尾 誠  名古屋大学, 国際言語文化研究科, 助教授 (10303588)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2006年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2005年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード中国語文法 / 移動動詞 / 空間表現 / 方向補語
研究概要

本研究は現代中国語の移動動詞の用法分析を中心に据えた中国語における「空間表現」について、より包括的かつ合理的な解釈を目指したものであり、今年度の成果は以下の論文としてまとめた。
移動動詞"過"の表す基本義は「通過」であり、それが補語として用いられた場合にも、"従橋上走過"[橋を渡る]のようなものがその典型例として示される。一方、以下の例では通過域が均質な空間となっているために、そこに仕切り(通過の基準点)を導入することができず、"過"に対応する日本語は現れない。
(1)前面走過来了一個人。[前から人が一人やってきた]
(2)把手伸過去[手を伸ばす]
(3)接過奨状[賞状を受け取る]
論文『"過"の表す移動義について』(査読付き)では方向補語"過"の表す移動義について
(i)参照点が導入されていない場合
(ii)上記(i)の均質な経路上の一部に(異質な)区切り・参照点が導入された場合
(iii)当該行為の前後における対象の位置変化が焦点化される場合
という3つの認識に基づいたプロファイルという観点から考察した。位置変化を捉える際に、その過程を焦点化したのが(i)(ii)であり、起点・着点が強く意識されたものが(iii)のケースに相当する。後者においては距離や様態、時間といった移動を構成する要素が適用されないが故に、その経路は問題とならない。相対的な方向性の加わった"過来/過去"についてもこの両側面から捉えることが可能であり、とりわけ(iii)的に捉えられた場合には着点指向が強くなることなどを述べた。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] "過"の表す移動義について2006

    • 著者名/発表者名
      丸尾 誠
    • 雑誌名

      現代中国語研究 第8期

      ページ: 40-51

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 方向補語"開/開来/開去"について2006

    • 著者名/発表者名
      丸尾 誠
    • 雑誌名

      日中言語対照研究論集 第8号(未定)

    • NAID

      40015216536

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] "在+L+V"和"V+在+L"両種句式所表示的存在語義2005

    • 著者名/発表者名
      丸尾 誠
    • 雑誌名

      中国語教育 第3号(印刷中)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 中国語の方向補語"来/去"の表す意味について2005

    • 著者名/発表者名
      丸尾 誠
    • 雑誌名

      大東文化大学 20周年記念現代中国語文法研究論集 (印刷中)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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