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西洋基督教宣教師による初期漢訳聖書(その語彙と文体)の系譜に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16720095
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 言語学
研究機関愛知大学

研究代表者

塩山 正純  愛知大学, 国際コミュニケーション学部, 助教授 (10329592)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード中国語訳聖書 / 聖書の中国語訳 / 宣教師の中国語 / 四史攸編 / 神天聖書 / 聖経 / モリソン / マーシュマン / バセ / 宣教師の学んだ中国語
研究概要

近代中国における西洋人宣教師の中国語研究における成果の1つ「聖書の中国語訳」について、語学的な面からのアプローチを試みることが本研究の主旨である。本研究を中国語訳聖書の系譜の総合的な研究の最初歩と位置付け、中国語訳聖書の語彙や文体の特徴を明らかにし、今後、白話作品などの語彙や文体と比較対照を行い、西洋人(宣教師)が学習した19世紀初頭の中国語の一端を解明するための、基本的な環境・条件を整えることを目標としてきた。16年度には、聖書中国語訳最初期の3聖書、バセ訳「四史攸編』(18世紀初頭)、モリソン訳『神天聖書』新約部分(1814-1823)、マーシュマン訳『聖経』新約部分(1815-1822)の3者の全文電子テキスト化を行い完成し、現在は紙媒体版について最終的な文字校正の段階である。さらに、研究の途中経過として口頭発表「初期中国語訳聖書の系譜-初探・『四史攸編』とその語彙について-」(上海同済大学)を行い、同テーマで論文(関西大学中国文学会)を発表した。17年度にはつづいて、3聖書本文対照表(紙媒体およびデータベース)を作成し、これについても最終的な文字校正の段階である。さらに語彙索引の作成作業にはいり、『四史攸編』4福音書該当部分は作業を完了し、文字校正にはいっている。上述した研究内容と、近日中に完成・公開できる成果は以下の通りである。
1)「初期中国語訳聖書の系譜-初探・『四史攸編』とその語彙について-」(関西大学中国文学会紀要26号H17.3月)
2)3聖書本文対照表1・4福音書該当部分(初稿・文字校正中)、本文対照表2・使徒行傳以下(初稿・文字校正中)
3)『四史攸編』(バセ18世紀初頭)全文電子テキスト(完成・公開準備中)
4)『神天聖書』(モリソン1813-23新約部分『耶蘇基利斯督我主救者新遺詔書』)全文電子テキスト(完成・公開準備中)
5)『聖経』(マーシュマン1815-22新約部分)全文電子テキスト(完成・公開準備中)
6)『四史攸編』4福音書該当部分語彙索引(初稿・文字校正中)
7)『神天聖書』(『耶蘇基利斯督我主救者新遺詔書』)4福音書と使徒行傳部分語彙索引(初稿・文字校正中)
8)『聖経』4福音書と使徒行傳部分語彙索引(初稿・文字校正中)
なお、上記6〜8の語彙索引はいずれも最終校正中であり、近日中の公開をめざしている。上記以外の部分も、ひきつづき索引を作成して、3聖書の語彙索引・本文対照表を利用し、具体的な語彙の異同や文体の調査、比較対照によって、西洋人が学んで運用した中国語の特徴を具体例を以て明らかにしたい。さらに本研究は、モリソン訳につづくブリッジマン以降の官話訳聖書に至る中国語訳聖書翻訳の系譜について本格的な語学的調査を行う上での出発点となり得るもので、今後の当該および周辺分野の研究に一定の具体的な方法を提供することができると考える。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 初期中国語訳聖書の系譜-初探・『四史攸編』とその語彙について-2005

    • 著者名/発表者名
      塩山正純
    • 雑誌名

      関西大学中国文学会紀要 第26号

      ページ: 107-122

    • NAID

      110002251063

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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