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中古語における叙法体系の研究

研究課題

研究課題/領域番号 16720099
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 日本語学
研究機関東北大学

研究代表者

大木 一夫  東北大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (00250647)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード文の述べ方 / 叙法 / モダリティ / 表現意図 / 発話行為 / 推量
研究概要

中古語における文の機能、テンス・モダリティのような文法範疇同士の関係性を解明していくためには、文の述べ方としての文の機能を明らかにした上で、事態の描き方としての叙法とその体系を明らかにする必要があると考えられる。そこで本研究では、中古語の文を対象に、文の述べ方という視点から捉えることによって文の機能を明らかにし、その上で中古語の叙法体系の基本的なすがたを明らかにしようとすることを目的としている。
そのために、本年度は散文の中古文学作品に加え韻文作品をも資料として、古典作品本文の電子化されたデータを利用しながら、再度叙法と文の機能との関係を検討しつつ、すでに策定した文の述べ方の分類に基づき文の機能を分析した。そして、中古語の叙法体系の基本的な枠組みをさらに精確に記述すると同時に、韻文の叙法体系および韻文に特徴的な文の機能を明らかにすることに力点を置いて分析をすすめた。その結果は以下の通りである。
1.叙法と分の機能との関係について。叙法を体系的に記述するということは、文における事態の把握のあり方を体系的に記述するということであって、そのためには、文そのものがもつ機能としての表現意図が実現されるそのあり方と「叙法」とを区別して、叙法体系を記述する必要性があるということを示した。
2.韻文にきわめて多く見られる認識をおこなったことを表出する文(認識文)のもつ意味は、従来叙法的意味のなかに繰り込まれていたが、それを区別することによって、「む」系の叙法形式の意味を精確に記述した。
3.叙法形式によって実現されるテンス的意味と文の機能によって実現されるテンス的意味を区別し、中古語におけるテンス的意味と叙法形式の関わりの一端を明らかにした。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 喚体的な文と文の述べ方2006

    • 著者名/発表者名
      大木 一夫
    • 雑誌名

      文化 69巻3・4号

      ページ: 38-57

    • NAID

      40015141675

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

URL: 

公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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