研究課題/領域番号 |
16720112
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
日本語学
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研究機関 | 比治山大学 |
研究代表者 |
岡野 裕美子 (土居 裕美子) 比治山大学, 現代文化学部, 助教授 (00289282)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 複合動詞 / 語彙史研究 / 語構成 / 日本語史 / データベース |
研究概要 |
前年度からの研究に引き続き、鎌倉時代成立の文献に認められる複合動詞語彙を蒐集してデータベースを構築し、そのデータに基づいて、平安時代の複合動詞語彙との共通性・差異性を明らかにすることを目的として研究を行った。 本年度はまず、前年度に行った一次調査・入力データに基づいて、その確認を徹底した。また、複合動詞認定の問題について、文法・語彙の分野の先行研究を踏まえて課題の分類・整理を進めた。 最終的には、鎌倉時代成立の文学作品の中から、現在までに索引・注釈書の存する文献18文献について入力を終了したところである。この作業は今後も引き続き行って行く予定である。 また、平安時代和文における複合動詞との比較分析については、時代や文体・ジャンルの違いが複合動詞にどう反映しているかという通時的観点からの考察を行った。前年度に得られた 1)平安時代和文独自の複合動詞群 2)平安時代和文には見られない複合動詞群 3)平安時代和文とは意味用法が異なると思われる複合動詞群 の3種の分類結果に基づいて、具体的にそれらの複合動詞群にはどのようなものがあり、そこにはどのような問題が存するのかについて個別に考察を加えていった。 さらに個別的な問題として、平安時代和文において、類義関係にある動詞のペアを取り上げ、その意味関係が平安鎌倉時代を通じてどのように変化するかといった問題について、複合動詞からの観点を取り入れつつ、具体的な意味分析を行った。
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