研究課題/領域番号 |
16720129
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
中森 誉之 京都大学, 大学院人間・環境学研究科, 助教授 (10362568)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 弱形 / イントネーション / モーラ / 指導理論 / リズム / スペクトログラフ / 音響分析ソフトウェア / 個人差 / 母語同一化音声処理 / 年齢 / 情報処理の個人差 / 聴覚型 / 視覚型 / 克服可能性 / 含意表現 / コミュニケーション理論 |
研究概要 |
昨年度までの研究により、日本人英語学習者は、(1)イントネーション(2)弱形(3)シラブル薄造 に強い日本語の影響を受けることが実証的に明らかになった。さらに、日本語に強く影響を受けた英語は、無意識的な母語同一化音声処理により、年齢が低いほど根深く定着してしまい、後の意識的学習によって克服することが極めて難しくなることも分かった。また、音声を視覚化する音響プログラムは、音声のみでの教示には学習上困難を覚える子供から成人まで、どの年齢域の学習者にとっても最適であり、無意識的な母語同一化音声処理を克服するための有効な手段であることも確認できた。今年度は、こうした成果を、教室での指導にどのように生かすか、授業実践研究を進めた。CALLに内蔵された音響分析ソフトを有効活用することにより、上記の問題点が効果的に克服され、発話のみでなく聞き取りにも有効であることが確認された。具体的には、音質や速度といった外的な要素に聞き取りの難しさがある訳ではないことを認識させ、リズムや弱形を意識させ、チャンク処理を定着させ、動詞を核とした処理を円滑に行えるように、段階的に指導した。最終的には、一貫した指導理論として集大成し、研究成果報告書(Chunking and Instruction計275ページ)にまとめ上げた。この成果は、出版して広く社会に還元したいと考えている。
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