研究課題/領域番号 |
16720136
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
内田 恵美 早稲田大学, 政治経済学術院, 助教授 (00350405)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2006年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
2005年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | カタカナ / カタカナ英語 / 静語教育 / コミュニケーション / 英語教育 |
研究概要 |
世界におけるWorld Englishesの存在や言語とアイデンティティの結びつきについての講義を受けたが学習者であっても、多くが英米人に英語を学びたいと考え、Japanese Englishなど新種の英語には否定的な考えを持つことが検証された。またSinglishなどの他の新種の英語やGlobishなどの人工言語に対しての関心はあるが、「標準的な」英語を学ぶことで国際的な相互理解を目指すべきだという意見が多い。しかし彼らの「標準」に対する定義は曖昧で、アングロ・サクソン文化への憧れが強く見られ、グラムシ的なヘゲモニーを感じさせる回答もままあった。言語と文化の離脱が難しいことを表すが、義務教育としての英語教育がなされる以上、学習者が国際語としての英語をより多角的に考えられるような工夫がなされるべきであろう。(詳細は現在論文を執筆中)カタカナ英語の英語教育に対する役割についての意見は賛否両論であるが、学習者の多くがカタカナを英語学習の一環として捉えたことがないため、うまく語彙学習ストラテジーとして利用できていない。CALL学習者のチャット、BBS上の作文の分析においても、和製英語を外国人との交流に使用している例が見られるが、多くの場合相手方から理解不可能を訴えるnegative feedbackがないため、誤用を指摘されることなく、よって本人も気づかずに終わっている。しかし会話においては、カタカナ英語の発音が通じないという経験は直接的なnegative feedbackを伴うため、学習に繋がることが多い。しかしこの失敗経験からカタカナ英語は役に立たないという考え方を身につけている学生も多い。メンタル・レキシコンに存在する資源を活用しきれず使用回避(avoidance)に繋がっている可能性もあるため、適切な指導が必要であろう。(結果の一部は下記論文に記載。他論文執筆中)
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