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在地社会関係論にもとづく荘園制の再検討と関連情報の標準化・発信方法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 16720147
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 日本史
研究機関東京大学

研究代表者

高橋 典幸  東京大学, 史料編纂所, 助手 (10292799)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2006年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード荘園制 / 悪党 / 交通形態 / 越後国 / 伊豆国 / 播磨国矢野荘 / 備中国 / 美作国 / 播磨国
研究概要

今年度は、まず昨年度前の成果を受けて、西国及び東国それぞれのフィールドにおける文献史料の補足調査を行なった、その結果、西国に関しては矢野荘における関係資料のピックアップ・整理を完了した。東国に関しては伊豆における関係史料の整理を完了し、その成果は『伊東市史』としては公刊された。いずれのフィールドも、荘園・悪党の展開・形成に果たす交通路の役割が多きいことを再確認したことは大きな成果である。ただし、伊豆の場合、同じ交通路でも水上交通路が果たす役割が大きい。これまで陸上交通路の役割を想定し、地図上に史料や関係地名などを落す作業を進めてきたが、水上交通路の場合はこのような方法ではじゅうぶん調査の成果を反映することができないことが明らかとなった。水上交通路に関する調査成果の発信方法については今後新たに検討すべき課題となる。
以上の文献調査および各種の現地調査の成果を反映する手段・フォーマットを研究・検討した結果、地図ソフト「カシミール」を援用することが有効であることが判明した。カシーミール」は地図情報および高度情報が数値化されており、専用ソフトをつかって閲覧すると、地形情報を三次元的に把握することができる。これに復原された中世の交通路を地図化して表示し、関係ポイントに史料情報(文献史料や遺跡情報など)を埋め込めば、荘園と交通路、さらにはそれを取り囲む地域といった、文字では表現しきれない空間を三次元的に発信することが可能となった。昨年度までに試作した越後をフィールドとしたプロトタイプを修整し、「カシミール」上で再現した。
以上の成果をweb経由で発信することを検討したが、「カシミール」はスタンドアローン環境で設計されているため、三次元的な情報を発信することは現段階では難しいこと判明した。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2007 2006 2005 2004

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (4件)

  • [雑誌論文] 将軍の任右大将と『吾妻鏡』2005

    • 著者名/発表者名
      高橋典幸
    • 雑誌名

      年報三田中世史研究 12

      ページ: 28-47

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 武士の成立と台頭2005

    • 著者名/発表者名
      高橋典幸
    • 雑誌名

      別冊歴史読本 歴史の争点 武士と天皇

      ページ: 38-50

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 鎌倉幕府成立と政権構想2004

    • 著者名/発表者名
      高橋典幸
    • 雑誌名

      別冊歴史読本 源氏対平氏

      ページ: 173-179

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [図書] 古代・中世(伊東市史 史料編)2007

    • 著者名/発表者名
      高橋典幸
    • 総ページ数
      844
    • 出版者
      伊東市教育委員会
    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [図書] 日本軍事史2006

    • 著者名/発表者名
      高橋典幸(山田邦明, 保谷徹, 一ノ瀬俊也と共著)
    • 総ページ数
      430
    • 出版者
      吉川弘文館
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [図書] 中世の伊豆・駿河・遠江2005

    • 著者名/発表者名
      高橋典幸(小野正敏, 藤澤良祐編)
    • 総ページ数
      357
    • 出版者
      高志書院
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [図書] 上越市史通史編2 中世2004

    • 著者名/発表者名
      上越市史編纂委員会(分担執筆)
    • 総ページ数
      630
    • 出版者
      上越市
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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