研究課題/領域番号 |
16720163
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
東洋史
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研究機関 | 追手門学院大学 |
研究代表者 |
田口 宏二朗 追手門学院大学, 文学部, 講師 (50362637)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 中国 / 明清 / 漕運 / 河北 / 北京 / 財政 / 流通 / 農業経済 / 「中国」 / 後背地 |
研究概要 |
本年度は、科研費最終年度にあたり、引き続き史料の収集および解読を行った。電子資料として公開された、四庫存目叢書中に収められた文集・奏議類から明〜清代の漕運・河北農業経済に関連する文献を収集した。また、昨年度購入した『清実録』DVDを索引代わりに、清代各朝の上諭档も検索、戸部漕運全書・会典事例等の政書に対しても関連史料を渉猟中である。明代史料に比して清代史料は未だ不案内であるが、今後も鋭意読解・分析・整理を継続する予定である。 明代河北の農業経済をめぐる諸変数については、本年度後期に大学講義の機会を利用して「明代畿輔論」と題した内容の論考をまとめた。しかし残念ながら、内容的には未だ発表できる水準に達していない。 なお本作業の過程で、明初期における移住民の実態を解明する必要性を痛感した。ちなみにこの問題に関する情報を集めるべく、夏期休暇を利用し、北京の中国社会科学院歴史研究所を訪問、同所に所蔵されている明代河北在住の同族組織による族譜・家譜の調査を行った。今回は時間不足のために十分なサーベイは行いえなかったが、明初の移住をめぐる史料を引き続き捜してゆく。 また、明代の大運河を通じて14世紀から15世紀にかけ大量に輸送された煉瓦をめぐって、学内紀要に「燕京襍記(1)--北京の城壁」と題した短文を発表した。
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