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子弾庫楚帛書群からみた戦国楚の社会

研究課題

研究課題/領域番号 16720169
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 東洋史
研究機関早稲田大学

研究代表者

森 和  早稲田大学, 文学学術院, 助手 (10367146)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード出土文字資料 / 楚文化 / 数術
研究概要

平成17年度は、前年度に引き続き子弾庫楚帛書群関連論文および釈文の収集を行い、楚系文字資料のデータベース化を進めた。そして、「祝融伝承の形成過程に関する一考察-子弾庫楚帛書からのアプローチ-」と題する小論を『史滴』第27号に発表した。そこでは、楚帛書に見える祝融像について検討し、卜筮祭祷簡における祭祀対象としての祝融と比較することにより、従来楚王室との関わりから読み解かれてきた楚帛書の祝融は宗教的職能者に関わる伝承であり、それは「楚先」(楚の神話的祖先)としての祝融とは基本的に異なり、戦国時代の楚ではこの二つの祝融伝承が並存していたことを明らかにした。そして、このような祝融伝承の在り方に基づいて『国語』鄭語に代表される楚の始祖伝承(祝融八姓)を、祝融が祖先の名ではなく、称号とされていることに注目して分析し、その形成過程について、モティーフなどが楚帛書と共通する重・黎の絶地天通神話との関係から考察した。これにより、戦国楚における宗教的職能者が担っていた文化の一面が明らかになったと考えられる。
また9月26日の早稲田大学長江流域文化研究所主催の21世紀COE関連シンポジウム「楚文化研究の現在II」で「楚系簡帛出土略史」と題する報告を行い、楚帛書群を含む楚系簡帛の出土情況と資料的意義について整理、紹介した。さらに中国社会科学院・副研究員劉楽賢氏の論考「出土数術文献と日本の陰陽道文献」を翻訳し、『長江流域文化研究所年報』第4号に掲載された。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 祝融伝承の形成過程に関する一考察-子弾庫楚帛書からのアプローチ-2005

    • 著者名/発表者名
      森和
    • 雑誌名

      史滴 第27号

      ページ: 2-17

    • NAID

      40007351223

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 子弾庫楚帛書の資料的性格について-占書と暦-2005

    • 著者名/発表者名
      森和
    • 雑誌名

      早稲田大学長江流域文化研究所年報 第3号

      ページ: 44-64

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 子弾庫楚帛書三篇の関係からみた資料的性格について2004

    • 著者名/発表者名
      森和
    • 雑誌名

      史滴 第26号

      ページ: 2-17

    • NAID

      40006629502

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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