研究課題/領域番号 |
16720172
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
西洋史
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研究機関 | 東京外国語大学 (2006) 東京大学 (2004-2005) |
研究代表者 |
千葉 敏之 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (20345242)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 歴史補助学 / 史料学 / 中世ヨーロッパ / 国王証書 / 図像学 / 歴史学 / 証書形式学 / オットー朝 / 証書学 / 書冊学 / テクスト生成論 / 古書体学 / 固有名詞学 |
研究概要 |
本研究は、口頭コミュニケーションと文書コミュニケーションが並立し、固有のコミュニケーション文化を形成していた初期中世ヨーロッパ、とりわけ紀元千年期(919-1020年)のオットー朝神聖ローマ帝国の社会のあり方を解明することを目的とする。その際、美術史学の主たる研究対象である典礼書、教会建築・彫像等の図像群ではなく、従来その文面のみが歴史学の分析対象とされてきた国王(皇帝)証書という史料類型に着目し、その書体・レイアウト・記号(モノグラム、クリスモン)・印璽に関する基礎データを収集し、その外観と文面との関連性を追究する、独創的研究である。3年間の研究の目的の第一は、散在するオットー朝国王証書の図像データをドイツ・イタリア・スイスの文書館から集め、これをリスト化することであり、第二はそのデータに立脚した基礎研究を行うことにあった。3年間の研究期間の最終年度にあたる平成18年度は、まず平成18年4月1日より研究代表者の所属研究機関が変更となったことに伴い、研究遂行に不可欠な機器を揃えた。その上で、過去2年間で収集しきれなかった証書画像を収集すべく、夏期に関連の文書館・研究所のあるドイツ・イタリアに渡航し、収集活動をおこなった。また、ドイツ・マールブルク大学の付属研究所で、ドイツ国王証書原本の写真を所蔵している「中世証書原本写真アルヒーブ」に対し、紀元千年期の国王証書のうち同アルヒープがもつ全点について紙媒体への複写を依頼し、これを入手した。年度を通してこれらデータの整理と基礎研究を進め、その一部は論文・共著の形で公刊した。収集した画像史料のデータベースおよびこれに基づく基礎研究の成果はさらに、データベース、論文の形での公刊を目下準備中である。
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