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技術者の移動経路からみたインド・ソフトウェア産業集積の新展開に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16720200
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 人文地理学
研究機関琉球大学

研究代表者

鍬塚 賢太郎  琉球大学, 法文学部, 講師 (40346466)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードインド / バンガロール / サービス貿易 / 情報通信技術(ICT) / 移動 / 技術者 / ソフトウェア産業 / 産業集積 / 情報通信技術 / ソフトウェア / グローバル化
研究概要

2年計画の最終年である本年度は,主にバンガロールにてソフトウェア産業集積のダイナミズムを捉えるべく資料収集および聞き取り調査を行った。
具体的には,インドのソフトウェア産業の経年変化を把握するべく政府関連機関を訪問し最新の統計資料等を入手するとともに,当該産業集積の受け皿となる工業団地開発についても検討を加えた。その結果,オンサイト開発からオフショア開発へのサービス輸出の形態変化と呼応するように,ソフトウェアを含むICT企業の大規模な拠点が都市郊外部の工業団地等に設立され,当該産業の新たな展開が都市構造に大きなインパクトを及ぼしている実態を把握できた。
もちろん,こうした輸出形態の変化はソフトウェア技術者の移動のあり方と密接な関係にある。企業間および企業内の移動について,特にソフトウェア技術者の「キャリア形成」との関係に注目しながら,主にバンガロールにおいてソフトウェア技術者およびソフトウェア企業経営者に対して聞き取り調査を行った。その結果,技術者は自らの技術力の向上を念頭におきながら企業間移動を行っていること,企業内移動でもオンサイト開発といった海外への派遣業務を新たな技能の獲得機会と捉えていることを見出しえた。しかしながら,いわゆる「ITバブル崩壊」後,ビザを取得し海外で働くことのできる技術者は企業内でも技術水準が高位のものに限定されがちであることも把握できた。こうした選択的な技術者の移動の累積が,現在と異なるメカニズムをもって当該産業集積を新たな局面へと押し上げる可能性も無視できない。
以上のことから,インド・ソフトウェア産業集積のダイナミズムを捉える場合,企業や事業所を軸とした取引関係の議論に加えて,サービスの輸出形態や技術者の主体的な移動,さらに,それを促進もしくは制約する企業や政府の行動を視野に入れた考察を行うことが必要であることを指摘できる。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] インド・バンガロールにおける情報通信産業の集積とその重層的な展開2006

    • 著者名/発表者名
      鍬塚賢太郎
    • 雑誌名

      地誌研年報 15

      ページ: 147-169

    • NAID

      120002696059

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] インド大都市における情報サービス産業の郊外立地と工業団地開発-バンガロールの事例から2006

    • 著者名/発表者名
      鍬塚賢太郎
    • 雑誌名

      日本地理学会発表要旨集 69

      ページ: 79-79

    • NAID

      10020532339

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] サービス輸出を指向するインドIT産業の成長と大都市立地2005

    • 著者名/発表者名
      鍬塚賢太郎
    • 雑誌名

      地誌研叢書 40

      ページ: 23-36

    • NAID

      10020533492

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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