研究課題/領域番号 |
16730075
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
政治学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
木村 俊道 九州大学, 大学院法学研究院, 助教授 (80305408)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 作法 / 文明 / 宮廷 / チェスターフィールド / 外交 / 大陸旅行 / 共和主義 / 作法書 / マキァヴェッリ / エドマンド・バーク / カリエール / ヴィクフォール / 初期近代 / クラレンドン / 徳 |
研究概要 |
平成18年度においては、平成16、17年度における研究成果を踏まえ、初期近代ブリテンにおける「作法」の政治学の展開を明らかにした。 これまでの調査・研究においては、同時代の宮廷を発信源とする「文明の作法」civilityの伝統を3つの局面から明らかにした。すなわち、(1)イタリアやフランスの「作法書」の受容や翻訳、(2)「大陸旅行」の経験を通じた作法の身体化、(3)「外交」における作法の実践である。 今年度は、(4)「文明の作法」の伝統を体現した代表的な人物として、18世紀の宮廷人チェスターフィールドの研究に着手し、とくに彼の『息子への手紙』に関する分析を行った。また、このような「作法」の政治学の特徴を、(5)他の思想的伝統との比較の観点から、とくに「共和主義」(ハリントンおよびヴェネツィア神話)との対比において明らかにした。 今年度はまた、以上の研究の成果を複数の学会・シンポジウム・研究会において報告した。(1)日本18世紀学会(6月11日、於広島大学)、(2)国際シンポジウムPolitical Theory in the Context of Globalization and Multiculturalism(7月11日、於九州大学)、(3)九州大学政治研究(10月21日)。なお、(2)の報告は英語で行われた(原題Toshimichi Kimura, Politics and Civility in Early Modern England 1531-1774)。 以上の研究成果は、2本の論文にまとめられた。
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