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特許政策、参入規制および競争政策の動学的マクロ経済分析

研究課題

研究課題/領域番号 16730104
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 理論経済学
研究機関立命館大学

研究代表者

祝迫 達郎  立命館大学, 経済学部, 助教授 (40351316)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード特許政策 / 経済成長 / 参入規制・促進 / 知的財産権保護
研究概要

当該研究のテーマは下記の2つである。
1.特許政策・知的財産権保護政策の動学的マクロ経済分析
2.参入規制・補助政策の動学的マクロ経済分析
今年度は1.のテーマを主に分析し、下記の研究成果を得た。
(1)特許政策の影響は重視され、多くの研究が成されてきたが、様々な特許期間で閉鎖経済の市場均衡経路がどのようになるかは全く分析されていなかった。Futagami and Iwaisako (2006) (Journal of Economic Theory,近刊)では様々な有限な特許期間の下でも解析的に市場均衡経路が求められることを示した。さらに移行過程も考慮した経済厚生の分析も行い、特許期間の望ましさについて解析的結果を得た。
(2)特許保護に関して、経済厚生の観点での分析は多く行なわれてきたが、経済成長の観点での分析は少なかった。Iwaisako and Futagami (2006)(未刊行)と祝迫 ・二神(2005)(三田学会雑誌)は成長のエンジンとして資本蓄積やlerning by doingも含む一般的な成長モデルで、特許保護水準と経済成長の関係を分析した。そこでは特許保護の強化が経済成長を阻害する可能性が示された。また、Horii and Iwaisako (2005)(大阪大学ディスカッションペーパー)でも経済成長の観点から特許政策を分析し、同様に保護強化が成長を阻害する可能性を示した。
(3)技術移転を受ける発展途上国での知的財産権保護強化が、先進国の技術革新や技術移転にどのような影響を与えるかは重要な問題である。Tanaka, Iwaisako and Futagami (2006)(大阪大学ディスカッションペーパー)では技術移転がライセンシングによって行なわれるとき、発展途上国での知的財産権保護の影響を分析した。そして既存研究と異なり、ある条件の下で保護強化が技術革新とライセンシングを活性化することを示した。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] R&Dと資本蓄積、Learning by Doingを含む経済成長モデルにおける特許保護強化の分析2005

    • 著者名/発表者名
      祝迫達郎, 二神孝一
    • 雑誌名

      三田学会雑誌 98巻3号

      ページ: 5-16

    • NAID

      120005440850

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Dynamic analysis of patent policy in an endogenous growth model

    • 著者名/発表者名
      Koichi Futagami, Tatsuro Iwaisako
    • 雑誌名

      Journal of Economic Theory (未定)

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [図書] 現代ミクロ経済学 中級コース 第6章「動学的な一般均衡 マクロ経済への応用」2006

    • 著者名/発表者名
      塩澤修平, 石橋孝次, 玉田康成 編著
    • 総ページ数
      31
    • 出版者
      有斐閣
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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