研究課題/領域番号 |
16730107
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
経済学説・経済思想
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
壽里 竜 関西大学, 経済学部, 専任講師 (20368195)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 啓蒙思想 / ヒューム / スコットランド啓蒙 / 18世紀 / 文明社会 / イングランド / ブリテン |
研究概要 |
本年度は、昨年度までの研究・調査で得た知見をもとに6月9日から12日までスコットランドのスターリング大学で開催されるthe 9^<th> European Society for the History of Economic Thought Annual Conferenceにて、"Hume's view of the persistence of public credi"というタイトルでヒュームの公債論について報告した。ヒュームの公債論は、これまで経済思想史では十分に研究されているとは言いがたい主題であり、かつ文明社会の将来について非常に悲観的とも取れる見解が示されているため、本研究課題であるヒュームの文明観の理解にとってもっとも重要な論点である。また、7月19日から23日にカナダのトロントで開催されたthe 32^<nd> International Hume Society Conferenceでは、"Refinement of Democracy : The significance of Hume's Perfect Commonwealth"というタイトルで、ヒュームが1752年に出版した論説「完全な共和国についての一案」について報告した。この論説の評価についてはヒューム研究者の間でも意見が分かれているが、本報告では理論的に完全な政体を目指すヒュームの思考と、つねに変動していくヒュームの現実理解とを対比することで、ヒュームの文明盛衰観につながる視点を提出した。
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