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月次と四半期の系列を用いたDI型・CI型景気指数の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16730113
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 経済統計学
研究機関大阪府立大学

研究代表者

村澤 康友  大阪府立大学, 経済学部, 教授 (00314287)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード自然率 / ギャップ / ベイジアン / 景気指数 / 月次GDP / 月次実績GDP
研究概要

マクロ経済学の新しい新古典派総合(new neoclassical synthesis)においては、伸縮的な価格・賃金の下でのマクロ経済変数の均衡値を自然率,価格・賃金の硬直性によって生じる実際の値と自然率との差をギャップと定義する.硬直的な価格・賃金の下での物価水準の変動は,相対価格を歪ませ,市場の資源配分を非効率にする.そのため物価の要票は中央銀行の第1の政策目標とされる.将来の物価・インフレ率は現在のギャップに依存する.したがって中央銀行は両者を注視して金融政策を運営する(例えばテーラー・ルール).ただしギャップは観測されないので推定が必要となる.
本研究ではベイジアン多変量Beveridge--Nelson(B--N)分解を用いてアメリカと日本の自然率/ギャップを推定した.B--N分解・多変量分析・ベイズ推測の利点は1以下の通りである.
1. 数量が伸縮的なら自然率=定常均衡となる.外的ショックがなければ価格・数量調整にともない実際の値は定常均衡に収束する.したがってB--N分解のトレンド=自然率,サイクル=ギャップと解釈できる.
2.最も単純な金融マクロ・モデルは産出量・インフレ率・実質利子率の3変数で構成される.これら3変数の自然率/ギャップを同時推定する方が個別に推定するより効率的である.
3.点推定だけでなく推定誤差の評価も重要である.ベイズ推測ならシミュレーションで容易かつ正確に自然率/ギャップの事後分布が得られる.
本研究の貢献は以下の通りである.
1.ギャップの事後分布から正のギャップの事後確率を計算できる.これは確率的な景気指数と解釈できる.
2.アメリカと日本では自然率/ギャップの動きに様々な違いが見られる.これは両国のマクロ経済システムの違いを示唆している.
3.両国ともギャップに関してフィリップス曲線とオークンの法則は概ね成立する.

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 月次GDPの考え方2006

    • 著者名/発表者名
      村澤 康友
    • 雑誌名

      日経研月報 2006年2月号

      ページ: 26-31

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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