• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

エコツーリズムの経済分析-エコツアー参加者の選好の解明を中心として-

研究課題

研究課題/領域番号 16730131
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 応用経済学
研究機関高崎経済大学

研究代表者

柘植 隆宏  高崎経済大学, 地域政策学部, 講師 (70363778)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードエコツーリズム / 環境経済学 / マーケティングリサーチ / 知床国立公園 / 世界自然遺産 / 環境評価 / 観光 / 生態系
研究概要

昨年度、世界自然遺産候補地(当時)である知床において実施されているエコツアーについて、全国の一般住民に対してアンケート調査を実施し、ツアー内容(ツアーの目的、ガイドの説明、同行人数、野生動物が見られる確率)の異なる複数の代替案の中から、最も参加したいと考えるツアーを選択してもらう質問(選択型実験)を行った。本年度は、はじめにこの調査に関する詳細な分析を行った。
昨年度は、基本モデルとして、条件付きロジットモデルによる分析を行ったが、このモデルでは回答者の選好の同質性を仮定している。しかし、一般住民の中には、環境に関心のある人もそうでない人もいることが予想されるため、選好の同質性を仮定することは制約的である。そこで、選好の同質性を仮定しないより一般的なモデルである混合ロジットモデルを適用することで、回答者の選好の多様性を把握することを試みた。その結果、多くの属性について、選好の多様性が存在することが確認された。さらに混合ロジットモデルによる分析を発展させて、個人別パラメータの推定も行った。これにより、マーケティング戦略策定に有益な様々な知見が得られた。
本調査の結果と、昨年度分析を行ったエコツアー参加者を対象とした調査の結果を比較することで以下の結論が得られた。1)ツアー参加者調査では、自然環境を深く楽しむツアーが高い評価を得たのに対し、一般住民対象調査では、よりエンターテイメント性の高い調査が高い評価を得た。2)「詳しい説明」は、ツアー参加者調査のみで有意であった。3)「同行人数」については、いずれの調査でも予想に反する結果が得られた。4)「野生動物が見られる確率」については予想通りプラスに評価された。
2006年2月から3月にかけては、流氷に触れ合うことや冬の動物を観察することを目的とした冬のエコツアーに関する調査も実施し、同様に参加者の選好分析を行った。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] エコツアー参加者はどんなツアーを望んでいるのか-知床国立公園における実証分析-2006

    • 著者名/発表者名
      柘植隆宏他
    • 雑誌名

      高崎経済大学地域政策学会ディスカッションペーパー 06-02

      ページ: 1-22

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] エコツアー参加者はどんなツアーを望んでいるのか-知床国立公園における実証分析-2005

    • 著者名/発表者名
      柘植隆宏他
    • 雑誌名

      環境経済・政策学会2005年大会報告要旨集

      ページ: 369-370

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [図書] 環境価値と環境評価手法『環境と観光の経済評価-国立公園の維持と管理-』(栗山浩一・庄子康編著)2005

    • 著者名/発表者名
      柘植隆宏他
    • 総ページ数
      280
    • 出版者
      勁草書房(所収)
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [図書] 環境評価手法としてのコンジョイント分析『環境と観光の経済評価-国立公園の維持と管理-』(栗山浩一・庄子康編著)2005

    • 著者名/発表者名
      柘植隆宏他
    • 総ページ数
      280
    • 出版者
      勁草書房(所収)
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [図書] 表明選好法による環境政策の評価『循環共生社会と地域づくり』(高崎経済大学附属産業研究所編)2005

    • 著者名/発表者名
      柘植隆宏
    • 総ページ数
      282
    • 出版者
      日本経済評論社(所収)
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

URL: 

公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi