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環境保全技術の研究開発と競争政策についての理論・実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 16730140
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 応用経済学
研究機関広島大学 (2005-2006)
北九州工業高等専門学校 (2004)

研究代表者

大内田 康徳  広島大学, 大学院社会科学研究科, 助教授 (40321517)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード研究開発 / 環境政策 / 競争政策 / ゲーム理論 / 寡占市場 / 経済政策 / グリーンデザイン投資 / リサイクル / 独占禁止法 / スピルオーバー効果 / 環境規制
研究概要

我が国は温暖化ガスの排出削減義務を負っているために戦略的に新しい環境技術を開発していく必要性がある。また,脱炭素社会構築へ向けての先導的役割も期待されている一方で,近年ではアメリカ合衆国のプロ・パテント政策の影響を受けて企業や政府がかつてないほど知的財産権を重要視している。そこで本研究では,企業の環境保全投資と環境規制の在り方に着目し,研究目的の基礎分析として企業の規制回避を目的とした海外移転行動を考察した。規制回避行動は技術開発の遅滞や知的財産権の海外流出にもつながりかねず社会厚生や企業利潤にも大きな影響をもたらすこととなるため本研究の中心課題の一つである。研究成果として、クールノー型複占市場において排出税政策が導入される規制環境を想定して,どのような場合に企業の海外移転の可能性があるのかについて,さらに社会厚生の観点から望ましい排出税政策を明らかにした。具体的には,複占市場においても企業が海外に移転するのを阻止することを目的とした排出税政策が有効であることがわかった。また,先行研究と同様に,海外移転費用が十分低く環境被害の程度が激しいときには,排出税率をコミットしても政策が実行できない「規制に関するホールド・アップ問題」が生じることが確認できた。そのため,海外移転費用が大きいときに排出税政策を採用すべきことが理解できた。
また,その成果と併せて企業の海外移転の不可能な場合でのクールノー型およびベルトラン型の複占市場における排出税政策を考察している。理論研究での主要な成果は論文集や著書に発表している。
さらに,日本だけでなくアメリカ・EU・アジア主要国における知的財産権の相違点を分析し,環境保全技術の国際的普及と環境水準の改善に寄与する制度の構築に向けて理論分析と併せて政策的課題を考察した。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 排出税の下での企業の汚染削減投資と立地戦略2006

    • 著者名/発表者名
      大内田康徳
    • 雑誌名

      日本地域学会第43回年次大会学術発表論文集

      ページ: 1-6

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 環境政策2005

    • 著者名/発表者名
      大内田 康徳
    • 雑誌名

      現代公共政策の経済分析(細江守紀・三浦功編著)(中央経済社) (近刊)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [図書] 環境投資と規制の経済分析2007

    • 著者名/発表者名
      大内田康徳
    • 総ページ数
      208
    • 出版者
      (財)九州大学出版会
    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [図書] 第9章「環境政策」『現代公共政策の経済分析』(細江守紀・三浦功(編著))2005

    • 著者名/発表者名
      大内田康徳
    • 総ページ数
      279
    • 出版者
      中央経済社
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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