研究課題/領域番号 |
16730173
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
財政学・金融論
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
原田 喜美枝 中央大学, 大学院国際会計研究科, 助教授 (30338610)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 銀行 / 金融統合 / 包絡線分析 / 効率性の分析 / 日本 / 韓国 / インドネシア |
研究概要 |
2004年度に引き続き、銀行業の効率性について分析を進めた。近年の金融機関の再編・合併は銀行業の効率性を高めているといえるのか、また、自己資本比率の強化に対応するためにおこなわれている資産証券化は銀行財務の健全性にどのような影響を与えているのか、計量モデルを使って実証研究をおこなった。具体的には、韓国、インドネシアの金融統合について分析した。韓国の銀行業の分析については、昨年度に主な分析を終え、効率性が向上していること、金融持株会社に属する銀行や外資の保有割合の高い銀行の効率性が相対的に高かったことが明らかにされた。インドネシアは、韓国と同様、アジア通貨危機後に政府主導で銀行統合が行なわれてきた。しかし、銀行業の回復という点で評価すれば、必ずしも効率性は回復していないことが示された。とりわけ、国有化銀行の民営化(政府保有株式の民間への売却)は市場で評価されず、株価なども低迷したままであった。 本研究の後半部分の内容である証券化については、クレジットデリバティブという新しい信用リスクを取引する商品について、分析を開始した。具体的には、外資系の証券会社等にヒアリングに出向き、日本の証券化市場の最近の動向について調査をおこなった。その結果、本邦証券化市場は社債市場に並ぶ規模にまで成長しているにも関わらず、データ等の整備が不十分であり、実務家による分析のみならず、学術研究も少ないことが明らかとなった。証券化はオフバランス取引であることから、銀行のバランスシート上には情報が現れず、ミクロ分析・マクロ分析ともに困難であることを確認した。しかし、2006年度末から試算出が開始される新BIS規制において証券化は重要な項目であることから、今後の研究テーマとしても、引き続き情報収集に努め、データ分析をおこないたい。
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