研究課題/領域番号 |
16730177
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
経済史
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
塩谷 昌史 東北大学, 東北アジア研究センター, 助手 (70312684)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | ニジェゴロド定期市 / アジア商人 / 商業ネットワーク / 綿織物 / 中国 / 中央アジア / ペルシア / 物質文化 / 民族学 / 経済史 / 企業家 / マーケティング / 消費文化 / 競争優位 / ロシア経済史 |
研究概要 |
本年度は科学研究費の最終年度ということもあり、これまでの研究成果を「19世紀半ばのニジュゴロド定期市における商品取引の構造変化」という論文をまとめ、学会誌『社会経済史学』に投稿したところ掲載が認められた・その内容は、ロシア国立図書館で閲覧した大蔵省大概貿易局のさまざまな出版物に掲載されていた情報を基に、19世紀半ばのロシア対アジア貿易を新たな視角から描き出したものである。ニジェゴロド定期市は当時ロシア最大の定期市であったが、その定期市を通じてヨーロッパの法品と亜細亜の商品が行きかっていた。ニジェゴロド定期市の視点からヨーロッパ市場とアジア市場との関係を明らかにすることで、本研究の課題である「グローバル・ヒストリーの試み」は成功したと思われる。 19年2月にはイスラエルのテルアビブ大学の附属研究機関「ロシア東欧研究・カミングスセンター」を訪問し。私の研究に対して非常に有益なコメントをいただいた。また、今後の研究手法について情報交換を行った。イスラエルの人口は約650万人だが、1990年代にロシアから移民してきた人々が100万人に達する。彼等はイスラエルとロシアの二重国籍をもち、ロシアへの政治経済的影響力を持っている。今後、ロシア研究を進める際に、イスラエルが無視できない国であることが、今回の出張により明らかになった。
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