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明治期における若年女性の就業態度に関する研究:泉南地方と両毛地方の事例を中心に

研究課題

研究課題/領域番号 16730179
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 経済史
研究機関千葉大学

研究代表者

荻山 正浩  千葉大学, 法経学部, 助教授 (90323469)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード就業態度 / 就業行動 / 職業選択 / 女性 / 若年女性 / 女性労働 / 織物工場
研究概要

1.泉南地方の事例
明治期における泉南地方の若年女性の就業態度をめぐって、綿布生産量など、各種出来高を通して分析すると、彼女たちは家族に対して強い愛着を有していたため、生家では勤勉に働いたが、家を離れて働く場合には逆に充分な働きをしていなかったことが判明した。こうした家族に対する愛着は、彼女たちを含めて、この地域の人々の就業行動にも相当な影響を与えていた。この点を実証するため、明治後期における泉南から他の地域への労働移動のあり方に注目し、寄留統計にもとづき、この地域の人々の多くは家族をともなって移動していたことを解明し、それを英文の論文にまとめ所属機関の紀要に発表した。
また泉南地方の貝塚に所在した商家の廣海家には、同家の雇用していた家事使用人の記録を収めた史料が残されており、その家事使用人の雇用動向は、若年女性の就業行動を解明する貴重な手掛かりを与えてくれる。そこで、明治後期から大正期に至る同家の家事使用人の雇用動向を分析した論文を所属機関の英文のワーキングペーパーとしてまとめた。これについては、平成18年度に英国の学術誌に投稿する予定である。
2.両毛地方の事例
明治40年代に群馬県桐生に所在した桑原家の絹織物工場の史料を分析し、女工の絹布生産量の多寡から女工の就業態度を分析することを計画していた。だが、この地方では多種多様な絹布が生産されていた関係から、当初の予想と異なり、絹布生産量から女工たちの就業態度を分析することは困難であると判断し、同地方の研究を中断することにした。
3.秋田県北部の事例
平成17年度から、両毛地方に代わり秋田県北部の事例に対象を移し、若年女性の就業態度を分析する作業を開始した。具体的には、明治末期から大正期に至る秋田県北部の大館に居住した資産家である中田家の史料を使用し、同家が家事使用人として雇っていた若年女性の雇用動向を分析する作業を進めている。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Forgotten Families in Japan's Domestic Migration : Population Outflow from Sennan District, Osaka Prefecture, 1893-19072005

    • 著者名/発表者名
      荻山 正浩
    • 雑誌名

      千葉大学経済研究 第20巻第3号

      ページ: 145-166

    • NAID

      110004814397

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Carrot or Stick? Mill Girls' Work Attitude and their Employer's Policy in a Weaving Factory in Early Twentieth-Century Japan2004

    • 著者名/発表者名
      Masahiro Ogiyama
    • 雑誌名

      千葉大学経済研究 第19巻第3号

      ページ: 267-300

    • NAID

      110002558788

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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