研究課題/領域番号 |
16730185
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
殷 勇 山形大学, 人文学部, 助教授 (50344776)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2004年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | セル生産 / トヨタ生産 / Cellular manufacturing / Similarity coefficient / Cell formation / 類似係数 / 生産管理 / Cellular Manufacturing / Genetic Algorithm |
研究概要 |
最近の諸企業をとりまく環境条件は、きわめて厳しい。これまで先進国で善であった"大量生産.大量消費"は根本的に変革を余儀なくされている。製品の低価格化、高品質化、多仕様化、特殊化、少量化といった市場動向に適応していくためには、個々の企業は必然的になんらかの対策を講じなければならない。こうした状況下で、特に最近のように顧客のニーズが多様化してくると、諸企業は「セル生産」の途を歩まなくてはならない。 本研究では、類似係数によるセル構成問題について述べる。すなわち、機械設備の使用の類似性または部品の製造工程の類似性に着目して、機械設備または部品をそれぞれグループ化するための類似係数を用いたセル構成問題に関する研究である。これまで(1972年-2000年)の類似係数に関する先行研究論文について詳細に調査している。165編の先行研究論文がレピューされており、この領域の先行研究をほぼ網羅している。この意味でこの章はサーベイ研究としても価値があると判断できる。さらに、この詳細レピューに基づいて、これまで提案されてきた多くの類似係数をその特徴により類型化し、類似係数分類のフレームワークを提案している。この提案された分類のフレームワークは新規に類似係数の考案する際に有益なガイドラインとなる。最後に、過去約30年にわたり公表された研究論文165編を収録した論文リストは貴重な資料でもある。さらに本研究では、いくつかの類似係数を取り上げ、その問題点を指摘している。具体的には、従来の類似係数では機械設備間の類似度を正確に数量化できない、したがって、従来の類似係数に基づいたセル構成の最適性ないし構成結果の良否の判定が困難である、さらに現実に存在する大規模問題に対して最終のセル構成を得るまでに膨大な計算回数や計算時間を要する、など改良すべき点を指摘して、将来の研究の方向性を明らかにしている。
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